ホテルのフレンチ「レ・セレブリテ」で佐賀牛と福岡穴子に舌鼓を打つ夏の旅
名前を何度か聞いているうちに、あたかも知っている感覚に陥るときがありませんか。
今回の場合は「佐賀牛」がそれにあたります。おそらくはじめて口にするはずですが、どこかでもしや出会っていたかしらという気がしなくもないから記憶をたどってみるものの、はっきり思い出せないところをみるとお初、もしくはかけらがなにかにはいっていた程度なのでしょう。
肉の世界にはうといから――魚もそうですが――いくつか並べてあるうちのなかから「これが佐賀牛です」なんていい当てられるはずもなければ、「佐賀牛です」といいながら別の牛を出されたって気づきもしない自信があります。
…それはさておき、7月のステイケーションは福岡を訪れていました。
せっかくなのでご当地グルメをと思い、滞在していたホテル『ホテル日航福岡』内のフレンチレストラン「レ・セレブリテ」で佐賀牛と福岡穴子をいただいてきました。
ホテル日航福岡「レ・セレブリテ」
予約していたのは、期間限定で毎週火曜日のみ食べられる、題して「美食の祭典スペシャルデー、活オマール海老と佐賀産牛」コースです。
これに+1,500円でロッシーニ風にしていただきました。
まずは店内の様子から。
ここは美術館かしらといった雰囲気。キョロキョロしているとお料理が運ばれてきました。
佐賀牛の特長は?とうかがうと、肉質が繊細で脂肪が多いのだそう。たしかにスッとナイフがとおり、口のなかでとろけるようでした。
5月から9月にかけて福岡で獲れる穴子はふわふわでやわらかな食感と脂の乗りがよいらしい。穴子のテリーヌはまず自宅ではつくらないものなので、しっかり味わってきました。
佐賀牛も福岡穴子ももちろんおいしかったのですが、コースのなかでもっとも感動したのは意外にもスープでした。正式名は「香り高いオマール海老のビスク カプチーノ仕立て」。すべての素材のうまみが凝縮された、とでもいうのかしら。うまみにカラダ中がうっとりです。タンブラーにいれて毎日持ち歩きたい気分にかられるほど、恋に落ちましたね。
福岡の旅はたのしかったし、きっとまた訪れるような気がしています。今回の福岡ご当地グルメはこのへんで。
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