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2023年11月の記事一覧
元テレビマンが『ニッポンおもひで探訪』に震えた理由
ネット上で話題になっていたNHKの番組『ドキュメント20min. ニッポンおもひで探訪 ~北信濃 神々が集う里で~』を見ました。面白かったです。
番組の前半は、よくあるNHKのドキュメンタリーという雰囲気。宍戸開さんが小さな集落を訪れて、地元の祭りに参加します。でも、後半には意外な展開が待ち受けています。
この番組の前半部分を見たとき、私は期待と興奮でゾクゾクしました。たぶん、一般的なテレビ視
【論文レビュー】組織への複雑な感情を明らかにする尺度について:Kreiner & Ashforth(2004)
組織アイデンティフィケーションにまつわる様々な概念はいかに測定することができるのでしょうか?いわば、組織への複雑な感情を測定する尺度について書かれた論文を読んでみました。
組織アイデンティフィケーションとは何か私が組織アイデンティフィケーションについて興味を持っているのは高尾先生の2012年の論文を改めて読んだからです。同論文の所感を書いた際に、組織アイデンティフィケーションとは何か、組織コミッ
【論文レビュー】準備型のキャリア vs. 適応型のキャリア:松本(2015)
キャリアを捉える概念はあまりに多く、それぞれの関連性や相違点が今一つわかりません、少なくとも私には。そのため、それぞれの概念の布置連関を整理しようと試みてくれる本論文のような存在は大変ありがたいものです。ただ、「これが唯一無二の正しい分類だ!」というものは本論文も含めてありませんので、「こういう切り口もあるのだな」というように観点の面白さを味読いただくとよろしいかと思います。本論文では、準備型のキ
もっとみる【読書メモ】『ふつうの相談』(東畑開人著)
著者の書籍のファンになり乱読状態なのですが、本書は、ウィットの効いた軽妙な語り口を想像して読み始めたらしっかりした内容かつ少々硬い文体で驚きました。『心はどこへ消えた?』から『野の医者は笑う 心の治療とは何か?』へと読み進めた身としては少々面くらいましたが、エッセンスのなるほど感は著者の他の書籍と同様に高いです。
ふつうの相談とは何か私が読み飛ばしただけなのかもしれませんが、本書のタイトルにもな