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くりおね徒然草

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心にうつりゆくよしなしごとなど。
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2023年12月の記事一覧

2013年と2024年では事情が違う、京葉線の通勤時間帯快速廃止

2013年と2024年では事情が違う、京葉線の通勤時間帯快速廃止

ここ数日、JR京葉線の「通勤快速廃止」の話題が新聞、テレビ、ネット上のあちこちで大きくとりあげられています。

輸送量あたりの二酸化炭素の排出量が低いという特色を持つ鉄道の重要性はサステナビリティ担当者として意識しておりますので、本日はこの話題について調べ、学んでみることにしました。

会話がかみ合わない自治体首長とJR東日本12月28日にはJR東日本の千葉支社長が千葉市長を訪問して面談が行われま

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「癌」になって、考えたこと、感じたこと(5)

 さて、客観的に「持ち時間」を予想し、これに対応して、一方で「希望」も捨てないことが、共に重要だということが、もともとの筆者の主張であった。
 この考え方は、幸福の追求がぎりぎりまで出来ること、と「人生の通算成績」は死後に持って行くことは出来ないということの二つの強力な事実によって支えられている。
 とは言え、「予想」される持ち時間が、急に短縮されてしまった場合にこれにどう向き合うかは精神的にもハ

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【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜前編〜

【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜前編〜

『ゆるい職場』を皮切りに、著者のリクルートワークス研究所等でのレポートを興味深く読んでいる身として、心待ちにしていた新著が発売されました。期待感が高まった上で読むとガッカリすることもあるのですが、本書に関してはそのようなことは全くなく、むしろ大変興味深い示唆に富んだ好著です。研究面でも実務面でも多くのことを考えさせられたので、2回に分けて所感を書きます。

一括りにできないZ世代の多様性タイトルに

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【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜後編〜

【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜後編〜

先日は前編と称して、古屋星斗さんの好著『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』について、現代の日本企業における若手社員およびその取り巻く環境要因についての鋭い考察を中心に見てみました。後編では、キャリア安全性という若手社員を理解するためのキーワードをみていきながら、実践の場面での示唆深い点についてまとめていきます。

前回のおさらい前回は、Z世代の多様

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MOVIE 「正欲」

MOVIE 「正欲」

先月観てきた「正欲 」。いわゆるアブノーマルな対象に性的な興奮を得るひとたちの話、と聞いていたのでどうしようか、と観るのを躊躇していたのですが、知人が「ずっと死んだ目をしているガッキー(新垣結衣)がよかった」という感想をfacebookに書いていたのを読んで、終わらないうちに観に行こう、と映画館に足を運びました。

観てみて、これは性的なことのみならず、他者から理解されることがなく、絶対的な孤独感

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