マブ Love is...

これからこの場所で拙い物語を紡いでいこうと思います。    元売れない•声優、俳優…

マブ Love is...

これからこの場所で拙い物語を紡いでいこうと思います。    元売れない•声優、俳優、演出、シナリオ、ゲームデバッガー。 生きる人たちを表現出来たらいいな。

マガジン

記事一覧

固定された記事

summer is transparent

イベントが終わった。 彼女の周りには、それまでのファンとは別の、久しぶりに会う関係者や友人が押し寄せている。 「美佐ちゃん、綺麗になったわね。」 地方のホテルの…

マブ Love is...
11か月前
37

そろそろ三話も終わり

随分と引っ張ってきましたが、「まほろば流麗譚」第三話「思慕一途柳問答」もラスト3パートで終わりとなります。 第四話については、宗矩と澪の回となります。 そして第…

マブ Love is...
16時間前

あーなんとなく

昭和という時代があって、平成•令和となる。 「当たり前だろ!」 と、僕の独り言は大体は怒鳴られそうな書き出しになるんだよなぁ。 ーーーーーーーーーーーーーーーー…

思慕一途柳問答 10

皆さ、勇也を誤解してるよね。 勇也は大胆だし決断力もある。 判断は早い方だと思う。 でもさ、この人は意外と繊細なのよ。 だから物凄い早さで色々考えてる。 そして決め…

1

思慕一途柳問答 9

「へえ?どういう事ったよ!?」 訳が分からないのは勇也も同じである。 「あんた、お節介なんだよぉ。  そうやって目に映る連中に片っ端から関わるから  当たりを引い…

思慕一途柳問答 8

「ひゃっあ!!」 不意に後ろから声を掛けられた女は、やはり素っ頓狂な声を出し小さく身体を飛び上がらせた。 「お妙、、はい。以前はそう呼ばれていましたけれど  ぉ…

思慕一途柳問答 7

信幸の屋台は柳の前の小道を進んでいくとある。    同じ川沿いにはなる。 その小道の先には少し開けた場所がある。 川の水が使え、人数が居る事も出来る。 元は勇也の組…

まほろばの江戸の姿が自然に変わっていたなら、それはきっと必然であり自分の感性が伸びたんだと思いたい

何の話よ!? まあ、そうなりまさぁなあー! これは僕の書く物語の色や表現の形のお話。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以前、話した気がするんだ…

1

書きたいけど書けないのよ!ってのが、こんなに辛いとわ💦

梅雨に入りましたらしいですが、早く終わってくれ!と絶賛絶叫中のマブです🙇‍♂️ ただ今、執筆を長時間出来ない状況が続いています。 佐納流園あたりからは 「やっと…

1

僕は有名でも人気者でも無いから、だからこそ作る

大して読者が居る訳でも無いのに、人気作家みたいな事を書くね!なんて思う人もいるよね。 居て当然なんだよ! 物を作るというのは認められるまでがホントに孤独な作業な…

4

ここまでの思慕一途柳問答

何とか真ん中まで公開出来ました! 作者の体調の悪さが出てますかね? キャラクター総出演で 「これ、どうすんだよ?!」 と思われてたかもですが、何とか仕掛けまでは…

思慕一途柳問答 6

「何だか難しい話になったり、痴話話になったり。」 信幸が笑いながら紫乃に言うと 「まあ、いいじゃありませんか。なんだかんだで仲良  く話してるんですから。」 「…

思慕一途柳問答 5

「あたし、勇也が危ない事するの、嫌なんです!  勇也は物の怪退治が仕事じゃないんです!  そんなぁ、戦ったりしなくていい人なんです!」 特に今回は女じゃないのぉ!…

思慕一途柳問答 4

「ぐすん、、痛いよぉ、、」 「だから言ったのですよ。貴女には不向きだと。」 「ぐすん、、ですが、私は妻です。旦那様の仇を取る  のは当然の行いで御座います、、痛…

1

静寂と月

時間を錯覚させる程のライトの色は、もう消えた。 音楽も止んで今は時間通りの静かさに包まれている。 仲間が居た。 周りにも対面にも。 きっとこれが自分が生きている証…

人が人を好きでなけりゃあ、そりゃあ不幸だよね

ってのがジャンルを超えた自分の好き嫌いの基準なんだと、やっと気付けた。 これが不幸だと重い!暗い!怖い!陰湿だあ!と感じて、手を掛けたドアを閉めてしまうらしい。…

5

summer is transparent

イベントが終わった。
彼女の周りには、それまでのファンとは別の、久しぶりに会う関係者や友人が押し寄せている。

「美佐ちゃん、綺麗になったわね。」

地方のホテルのイベントスペースを使った会場は今日1日貸し切りで、この後は簡単な打ち上げ会場になる。僕はその間に、運び出せる物を車に乗せる係だ。
とは言っても持ち込んだ物は、そんなには無い。
これまでの彼女の著書を並べ、ポップアートを額に入れて飾り付け

もっとみる

そろそろ三話も終わり

随分と引っ張ってきましたが、「まほろば流麗譚」第三話「思慕一途柳問答」もラスト3パートで終わりとなります。

第四話については、宗矩と澪の回となります。

そして第六話からは秋月が持っていない妖珠2つを求めながらのお話になります。

以前から話している様に、妖珠は全部で9つ。
うちひとつは大阪城の般若。
最後のひとつは、まほろばには出てきません。
そして、まほろばは般若を除く8体の妖怪を退治する物

もっとみる

あーなんとなく

昭和という時代があって、平成•令和となる。

「当たり前だろ!」

と、僕の独り言は大体は怒鳴られそうな書き出しになるんだよなぁ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ふと最近思うのは、形を変えて昭和がリバイバルしている感覚。

逆に平成という時代が、とても朧げな感覚。

僕自身ある瞬間•ある事件から記憶が曖昧になり、それを取り戻すべく心の旅をしてきた。

その旅の時代•平成とい

もっとみる

思慕一途柳問答 10

皆さ、勇也を誤解してるよね。
勇也は大胆だし決断力もある。
判断は早い方だと思う。

でもさ、この人は意外と繊細なのよ。
だから物凄い早さで色々考えてる。
そして決めてる。

口では何と言ってても、約束した事は守る。
守れないとひどく落ち込む。

あたしがろくろ首に関わるな!って言ったから、今回はそのつもりに決めてたんだね。

だから澪さんが屋台に来た時、嫌な顔をしてたんだ。
深入りすると放ってお

もっとみる

思慕一途柳問答 9

「へえ?どういう事ったよ!?」

訳が分からないのは勇也も同じである。

「あんた、お節介なんだよぉ。
 そうやって目に映る連中に片っ端から関わるから
 当たりを引いちまうって話さぁね。」

「ああ、確かに勇さんは、それだ。」

珍しく信幸が口を挟んだ。
澪がその信幸を見る。

「あんた、武士だったねぇい。」

「お恥ずかしい、、
 身に付いたものはぁ、どうにも。」

「澪さん、何で分かるの?」

もっとみる

思慕一途柳問答 8

「ひゃっあ!!」

不意に後ろから声を掛けられた女は、やはり素っ頓狂な声を出し小さく身体を飛び上がらせた。

「お妙、、はい。以前はそう呼ばれていましたけれど
 ぉ、、どちら様ですかぁ?」

それから振り返らないままで答えた。

「お妙、あっしの事が分からねぇのかい?」

「あのぅ、誰かと間違えてませんかぁ。今の私を妙と
 呼ぶ人はいませんからぁ。」

そこに堪らず勇也も来る。

「流園さん、どう

もっとみる

思慕一途柳問答 7

信幸の屋台は柳の前の小道を進んでいくとある。   
同じ川沿いにはなる。
その小道の先には少し開けた場所がある。
川の水が使え、人数が居る事も出来る。
元は勇也の組が大八車や仕事道具を置くのに使っていた。

今はそこに余った切り株やら樽やらが置いてある。
そこに大八車に乗っかった形に鉄斎が作ってくれた屋台が入り、皆で輪になり飲み食いをする。
冬になってからは三箇所に火鉢を置き、そこにそれぞれが座る

もっとみる

まほろばの江戸の姿が自然に変わっていたなら、それはきっと必然であり自分の感性が伸びたんだと思いたい

何の話よ!?

まあ、そうなりまさぁなあー!

これは僕の書く物語の色や表現の形のお話。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以前、話した気がするんだけど、
時代劇シリーズは「残陽」以外はアニメーション的な映像が頭の中に流れていたんですよ。

「月に濡れる。」も「まほろば流麗譚」も、劇画的ではあるんだけど、とても実写では動かせないと思っていたのもあるんです。

ところが僕は基本的

もっとみる

書きたいけど書けないのよ!ってのが、こんなに辛いとわ💦

梅雨に入りましたらしいですが、早く終わってくれ!と絶賛絶叫中のマブです🙇‍♂️

ただ今、執筆を長時間出来ない状況が続いています。
佐納流園あたりからは

「やっと、あっしの出番で御座んすよね?
 どうなっておりやすかね?」

と再三の催促を受けておりますが、、、

不出来ながらも、それを下回る程の不出来な作品は出せないものなんで御座んすよ。

集中力がちゃんと持続出来なければ!

と、言う事で

もっとみる

僕は有名でも人気者でも無いから、だからこそ作る

大して読者が居る訳でも無いのに、人気作家みたいな事を書くね!なんて思う人もいるよね。

居て当然なんだよ!

物を作るというのは認められるまでがホントに孤独な作業なんだ。

それは、何の勉強もしないままシナリオみたいな物を書いていた時からよーく分かってる。

だから、きっと
10年位あーでもない!こーでもない!と腰を上げられなかったんだよなあ。

また、あの孤独感に帰る。
それは、とても重い事だっ

もっとみる

ここまでの思慕一途柳問答

何とか真ん中まで公開出来ました!
作者の体調の悪さが出てますかね?

キャラクター総出演で

「これ、どうすんだよ?!」

と思われてたかもですが、何とか仕掛けまでは終了出来たかと、、、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このお話はメインの2人の
そして周りの人物の関係性を整える事。
まほろば後半の土台を作る事が含まれています。

まほろばも後半は少しだけハードになります。

もっとみる

思慕一途柳問答 6

「何だか難しい話になったり、痴話話になったり。」

信幸が笑いながら紫乃に言うと

「まあ、いいじゃありませんか。なんだかんだで仲良
 く話してるんですから。」

「そうだな。こういうのが幸せな店なんだろうな。」

勇也や美代に澪を遠巻きに見ながら夫婦が笑った所に、、、

「すいませ〜ん!これにぃお酒を分けていだたけませ
 んかぁ〜!」

調子っぱずれの素っ頓狂な声が掛かった。
見ると首に厚手の布

もっとみる

思慕一途柳問答 5

「あたし、勇也が危ない事するの、嫌なんです!
 勇也は物の怪退治が仕事じゃないんです!
 そんなぁ、戦ったりしなくていい人なんです!」

特に今回は女じゃないのぉ!とは言わないままで、美代が澪に懇願していく。

「あなたたちが誰で何なのかは分かりません。
 でも物の怪退治をしているなら、お願いです!
 勇也を巻き込ないで下さい!」

雪は支えながら美代の身体が熱くなっていくのを感じていた。

「強

もっとみる

思慕一途柳問答 4

「ぐすん、、痛いよぉ、、」

「だから言ったのですよ。貴女には不向きだと。」

「ぐすん、、ですが、私は妻です。旦那様の仇を取る
 のは当然の行いで御座います、、痛いぃ、、」

「そうは仰られましてもね、、それを使いこなすには
 鍛えられた強い精神が必要なのです。現に物の怪は
 実体化しておりますまい。」

「されど、されど!私の力とはなっております故、全
 くの不向きとは言えませぬ!うっ!痛いぃ

もっとみる

静寂と月

時間を錯覚させる程のライトの色は、もう消えた。
音楽も止んで今は時間通りの静かさに包まれている。

仲間が居た。
周りにも対面にも。
きっとこれが自分が生きている証拠なんだ。
ずっとそう思ってきた。

溺れそうな音の波。
それを作り出す自分たちの手。
感性と体感と、呼吸と鼓動。
自分の全ての命が生み出していた。

月が綺麗だ。
あの時間を思う。
仲間を思う。
終わりを告げた自分の時代を思う。

もっとみる

人が人を好きでなけりゃあ、そりゃあ不幸だよね

ってのがジャンルを超えた自分の好き嫌いの基準なんだと、やっと気付けた。

これが不幸だと重い!暗い!怖い!陰湿だあ!と感じて、手を掛けたドアを閉めてしまうらしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

例えば

僕にとってゲーセンは友達の居る場所だったから、格闘ゲームのキャラクターたちもどこか同じ様に友達だと思っていた。

シリーズ物なら友達の人生の事みたいに感じてしまっていたから

もっとみる