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【すごい詩】

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すごい詩。
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#スキしてみて

稲妻 _ 詩

稲妻 _ 詩

逆再生の青い空
口調や匂いに空気の振動
でもこんなに空っぽなんだ
あと何度こんな夜を超える
放つ角度で流れ星
落ちる度浮かぶ記憶の螺旋
もう十分刻んだ記した
閉ざしてしまえ記号の彼方
ほらまた再生再接続
気づけば再度涙が惑う
ただただ再生再構築
頭の中のプロジェクター
忘れたいよ忘れたい

解放される音

解放される音

「私は違う人の人生を生きてる」

理想の世界が現実と交差する
お金持ちの一人っ子として描かれた私の夢物語り

しかし、現実は予期せぬ道を辿る

自由とともに生きる美少女、それが私の理想的物語り

予定と違う現実が私を縛り付ける
だからこれは私じゃない
だっておかしいじゃん、こんなはずじゃなかった

幼い頃に思い描いていた夢とのギャップ
私の物語りの主人公は
金持ちの一人っ子
白くて長毛のボルゾイを

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(詩)僕は宇宙

(詩)僕は宇宙

宇宙は
広く広く広がっている

そんな当たり前
見向きもしなかった

でも気が付いた
僕は当たり前を知らない

僕も
あなたも

転がる小石も
おいしい朝の空気も

悲しいことも
楽しいことも

生きる者も
生きていた者も

作った僕の作品も
他の誰かの作品も

知っている事も
全く知らない事も

全てが大きな宇宙の一部

僕は宇宙だったんだ

(詩)僕は夏の一風景

(詩)僕は夏の一風景

手持ち花火をして
夏を感じていた

遠目に見た誰かが
僕らを見て夏を感じていた

あの日

僕は夏の一風景になっていたんだ