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記事の小説まとめ

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記事で書かれた小説をすべてまとめています。
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2023年12月の記事一覧

【毎週ショートショートnote】 プールの紅トーナメント

クリスマス特番前、控え室で小番が吠えた。

「水泳は寒いだろ!」
「まあまあ、落ちついて。あ、今の狩田っぽくない?」
「っぽいけど! リーダー、今やることじゃねえ!」
「だよねー」

急遽、僕こと猫屋敷と小番が、クリスマスの特番に出演が決まってしまった。

今年のクリスマスは、狩田といなちゃんのために、ネコクインテットは、ぜんいんお休みしていたのに。

テレビなら、断れない。だって、アルバムの宣伝

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【毎週ショートショートnote】 ルールを知らないオーナメント

「メリークリスマス! 狩田くん」
「テンション高いっすね?」
「ああ、うれしいことがあってね。いなは部屋の奥にいるから、クリスマスパーティーの準備を頼むよ」
「わかったっす」

ついに、俺といなちゃんが、二人きりになれる場をイヨさんがつくってくれた。

今日こそ告白する。

リビングに行くと、いなちゃんがポストカードを壁に貼っていた。

「いなちゃん…なんすか、それ?」
「オーナメント。クリスマス

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【毎週ショートショートnote】 愛にカニばさみ

「とあっ!」
「うわっ!」

僕の両足の前と後ろに、林檎ちゃんは横から、自分の両足をハサミみたいにはさんで、僕をうしろに倒した。

ぼすっ、と背中には、やわらかいクッションがあり、身体にひとつも傷はない。

「おもしろいな!」
「うん…。カニばさみされるとは、思わなかったよ」

僕らがいるのは、最近できたデートスポットだ。運動のあとに、お食事を…という、運動施設とカフェが合体した店だ。

店内に入

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【毎週ショートショートnote】 台にアニバーサリー

今日は林檎ちゃんとのデートだ。

いつもは、理香ちゃんもいるけど、今日ははじめての二人きり。緊張して、最近は、ほとんど眠れてない。

「よっ! 鎌犬」
「あ、りん…ご…ちゃんですか?」
「そうだよ」
「あの…いつもと、違いません?」
「なんで、敬語?」

林檎ちゃんは、長めのスカートに、もこもこしたトップス、髪の毛はふわふわしてて、いつものごついピアスは華奢な細工のお花になっている。

どこからど

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【毎週ショートショートnote】 肋骨貸す魔法

はー、はははあ。

いーい、天気だ。こりゃ。

散歩したいがぁ、今日は無理だろおなぁ。

「囚人48番、面会だ」

「久しぶりね『遺品芸術家』」

「べぇつに、無理して、そんなあ、ふうに呼ばなくてえ、いぃんだあよ?」

「無理してないわよ。それより、あんた、どうやって弟子を育ててるのかしら?」

「あの子はぁ、元気かぁい?」

「アンタに教えるわけないでしょ」

「あの子はぁ、ほんとぉに、いい子だ

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【毎週ショートショートnote】 白骨化スマホ

「あのスマホの謎が解けたんですか!」
「はい、今から説明します」

依頼人に内容を報告している探偵ボディビルは、普段とちょっと違う。

なんていうか、こう、きりっとしてる。

「あのスマホは、白いペンキの塗装されたスマホではありませんでした。…すべて人骨でつくられています」

依頼人は言葉を失った。

私も声が出ない。

そんなに怖いものだったなんて! 言ってよ!

「そして、この人骨は、あなたの

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【毎週ショートショートnote】 優先席の微世界先生

私は優先席です。
私は、生まれてこのかた、ずっと電車の席をしておるので、ほかの席から先生と呼ばれております。
というのも、席は、よく転生をするのです。
私のほかにも、コンサート会場だった席や、勉強机だった席がおります。
彼らが幸せの絶頂のときに、他の席に転生するようです。
ささやかな、この世界の電車の席に、新人が来ました。

「お嬢に座られてねえええええ!」
「落ち着いてください!」
「やだよおお

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【毎週ショートショートnote】 助手席の異世界転生

ハァイ! 俺は、高嶺グループのご息女にひいきにされているタクシーの助手席だぜ!

高嶺お嬢が、俺のタクシーに乗るとき、助手席はつかわないぜ、たいてい、うしろにいるな!

まあ、お嬢は俺に座らないよな…。そうやって、あきらめてたぜ!

「今日は、助手席の気分なの。いいかしら?」

ええええ! 俺に座ってくれるの!

夢みたいだ…。

俺、死んでもいいかも…。

幸せすぎて、意識がふっとんで、気がつい

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