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yumihinoue
2019年7月5日 22:58
こちらに向かってくると思っていなかった質問をふと放り投げられる。立ち止まり、どれどれと題を手にとって考えてみると、頭のなかにあった情報が客観化され整理立てていくうちに自分だけの論が生まれる。それが哲学だ。哲学をすることは面白い。わたしは、フランスのバカロレア(baccalauréat)試験で必須とされる哲学の出題を毎年何よりも楽しみにしていて、これをフランス人学生たちが18歳の時点で問われるん
2019年6月29日 14:12
ヴィクトール・E・フランクル著の「夜と霧」を読む。もぐら会の参加者が勧めていたもので、この本の前に心理士のエッセイを読んでいたから連続して読むと相乗効果がありそうだと、手に取った。が、作品の中で書かれた現実はあまりにも深刻すぎて、わたしが想像するだけでは事実に到底及ばない。まったく補えない。苦しい、そして息がつまる。ただ心理学者がこのテキストを書いていることから、文章はどこか客観的でもある。そ
2019年6月27日 14:25
最近エッセイスト紫原明子さん主催の「もぐら会」というコミュニティに参加することになった。今流行りのオンラインサロンみたいなものにはどちらかというと毛嫌いしていたし、性格としても優柔不断なわりにはピンときたものにはすぐ行動するので、参加してからじわじわと「コミュニティに参加したことの意味」を感じ入っているところである。さて、その会で主催者の紫原さんがお勧めしていた本、「居るのはつらいよ: ケアと
2019年6月6日 22:31
ぐうの音もでない、それを言うと何も反論できない、という言葉がある。水戸黄門の印籠のようにかざせば他者の言葉を封じることはできるが、残念ながらその後に与える心象は最悪だ。吐き出された相手には、「ああ、こういうことを言う人なんだ」「断絶をしたいんだな」とネガティブに受け取られてしまう可能性がある、それほど強い言葉。「足を踏まれた人の痛みは、踏まれた人にしかわからない」。大学時代、学んでいた社会