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六枚道場

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オンライン文芸サロン「六枚道場」に出された作品の感想を言う場所です。
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記事一覧

第八回六枚道場の感想

第八回六枚道場の感想

暑さも少し和らいできましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ほどほどに感想を書く体制に移行したいのですが、つい力を入れてしまいがちです。自分の創作を優先すべきとは思うので分量少なめで行きます。てか今回数多くない?

・あくまで感想であり批評や分析ではないよ
・感想の長さは作品評価に比例しないよ
・基本いいところを探すが、御世辞は言わないよ

今回もこれでやっていこうかと思います。

008A

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第7回六枚道場感想

第7回六枚道場感想

○たへんおそくなりました。感想を書くのも随分久しぶりな感じがしますが、読みの助けになればと思います。並行して前回・第六回の感想も書いていく予定です。

方針
①ハギシンキャスとコラボしつつ、第七回を読み進める。
②前回参加者の作品は同時に感想を書く。
③今回のみ参加者のところで、前回のみ参加者の感想を書く。
④前回「第6回」は全文書き上げた段階で公開する。

007A1. 「ヨコバイの物語」化野夕

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第五回六枚道場・感想

第五回六枚道場・感想

早いもので五回ですね。人数も増えてすごいです。

・感想の長さは作品評価に比例しない。
筆が乗るかはその日の気圧やお腹の空き具合による。
・いい所を探す練習でもあるので基本はほめる。ほめそやす。
でも言葉に嘘はないのでおべっかだと思わないでほしい
・あくまで感想であり客観的な批評ではない。
時折的外れな考察をどや顔で語るのを赦していただきたい

今回もこんな感じでやっていきます。
※5/5追記:ち

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第四回六枚道場・感想

もう四回! いよいよnoteも六枚道場の感想に特化していますので何か更新したいものです。今回わたくし不参加ですが、皆さまの言葉に触れるのは控えめに言って心の特効薬なので、つらつらと感想書きたいと思います。

・感想の長さは作品評価に比例しない。
筆が乗るかはその日の気圧やお腹の空き具合による。
・いい所を探す練習でもあるので基本はほめる。ほめそやす。
でも言葉に嘘はないのでおべっかだと思わないでほ

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第三回六枚道場・感想

この間読んだと思ったら次が来る……しあわせですね!
あいかわらず「短くまとめようと思ったら少し筆がのった」くらいの感じで行きたいと思います。ので感想の長短は作品評価とは連動しません。なお的外れな感想があればごめんなさい(ゆるして……)

003A

●「花の歌」ケイシア・ナカザワさん

「ふふ、可笑しい」が自作にもある表現なのでドキッとしました()
読む作品が増えるごとにナガサワさんの曲の好みが少

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第二回 六枚道場 感想

第一回の時はグループごとに記事を分けたのだけれど、記事が大量になってしまい、普段のずぼらさも相まって、noteが感想だらけになりそうなので、今回は随時加筆していく形でやってみようと思います。誤読あったらごめんなさい。​

002A●和泉眞弓さん『伝法な人』

あるある……あるあるだ……最後に諭吉持ってた人が負けなやつ。僕もよく巻き込まれたのを思い出す。親戚の「誰が払う」戦や、そうい会話の中で粗が目

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六枚道場1E

第一回の最終になります。ここまで感想をひねり出しこねくり回して、ものすごく勉強になりました。次は参加したいな。では。

草野理恵子さん「おはなし皿」

 生まれてきた子にとっても今の僕たちにとっても、外から聞こえ入ってくるほとんどの事物には「おはなし」が内在していて、おはなしは素直に受け取ればたいてい快不快に分けられる。いま世にあふれている「物語」はそういうおはなしの無垢を、良くも悪くも汚した先に

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六枚道場1D

谷脇クリタさん「ジャンケン橋」

ジャンケンは単純なようでとても奥深い。ジャンケンは身体性を伴った契約と同意のプロセスだ。成立までにはまず、お互いに手があって、そこに五本の指があることを前提としていて、そのうち指の折る本数に意味があり、意味づけをされた形態には相互関係があるという共通認識を必要とする。それをものすごく素朴かつアクロバティックに逆手に取った本作はだから、同意、折衷、(ディス)コミュニ

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六枚道場1C

夏川大空さん「六本木の紫陽花」

「カリフォルニアにも四季はちゃんとあって、それに気づかない人間が多いだけだ」みたいなジョーク? を聞いたことがあって(誰の言葉だったかしら)、それが思い起こされた。東京には意外と緑が多くて、初めて行ったときには驚いた。東京を箱詰めの人工都市にように感じるのは僕が根っからの地方人間だからで、その土地の人にとって当たり前の光景に注意が払われないのも当然といえば当然かも

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六枚道場1A

 小林猫太さん「孤高の右翼手」

「野球の試合という一つのミニマルな秩序の中にあって、主人公が異分子として存在し続けるコンフリクト」という視点では、宮沢賢治「猫の事務所」を連想しました。「主人公は野球が好きなのか」と問いかけたとき、構造的にしかそれを肯定できないのが面白い。有り体に言えば、純粋に野球が好きでやっているようには見えないのが大事な気がする。
 自分事になるけれど、集団スポーツ、特に野球

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六枚道場1B

ハギワラシンジさん「朱色ジュピター」

 一人称小説を他者視点で読むかどうかは人によって感覚が分かれるとこだろうが、僕の場合、読んでいる間は主人公のつもりなので、ジュピタバコは「ある物」として違和感なく読み、ベーカーのことも「よく知っている」人なのであんまり追求しようとならない。ので振り返ってみると浅い読みになっていることはとても多い。ごめんね。
 とにかくこの作品はとても読みやすくて、しんみりし

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