見出し画像

シムズ-成都

およそ1ヶ月半を、
中国、成都で暮らした。
シムズという宿で知り合った
たくさんの日本人の大人に混ざって連日朝まで話し込んだ。
おじさんたちはいろんな知識を披露し、ビール片手に旅や人生の苦労話や自慢や教訓を並べた。
実家に昔の歌謡曲(ロスプリモス)のCDを送ってきかせようとする人までいた。
なぜか?当時の私の話の聞き方が、
そうとうな力量だったからだ。。(今も何も話すことのない小娘)



毎日のようにラーメンやチャーハンを食べて、
近所をいったりきたりすれば、
いつの間にか旅は暮らしへと変わっていく。
その土地の空気が体内の細胞にはいっていく(たぶん)
行き先の決まってない、気だるい毎日は、

ずっと同じペースを守って続く。


●07/24/
上海に一泊したよ!
本当は成都にいくんだったんだけど
乗り換えの時に、21時発だったのに気づいたら20時30分で、
しかもバックが荷物のあのダーって流れてくるのになかなか見えないから
ヤバいってテンパッたら
お客さんは遅れたからホテル一泊無料ですよってなったんす!
人気のない暗闇を護送されてホテルに着き、
廊下から聞こえてくる中国人のバカでかい声に怖がりながら眠り、
無料の朝食をたべました。

でも上海のことは何一つわかりませんでした。
中国の雑さというか、暑さというか、なにか嫌な雰囲気の一日でした。

お客さんはよくわからないことで怒っていたり、みんな列に並ぶのが超下手だったり、
英語をぜえんぜん聞いてくれなかったり、食べ物を食い散らかしたり
貧乏揺すりがきもかったり、道路がとっても危なかったり、お腹をだしてあるいてたり

中国人ってなんでしょう!!でも、それが文化なのか!!●

 

画像11

〈空港からの街の中心部まで来る時、知らない男の子がずっと付いてきてくれた〉


そして成都に入って最初に行ったのは、novaというゲストハウス。

画像4

〈衛生的〉

●07/24/
-
下痢になりました。
トルコのなにかが原因だ。
トルコやエジプトってウイルス的なモノが体内に入りやすいらしい。。

なんとなくエジプトの予定だったけど、なんか行く気がしないと思っていたら
先月の末に暴動が起きていたということで第六感!


成都からどういくかだけど
インド方面とタイ方面が気になっていたけど、あまりに日本が恋しいためにどっちか一方にしようと思っていて。
そもそもこの旅の楽しみの一つは自分の中で
陸路でどうにかしてここからチベットに行くことだった。        
つい最近まで同じ部屋だった田渕さんという50代おっさんの言う事にはチベットは7月いっぱい閉鎖らしくパーミット(入域許可証)も発行されてないらしい。       
闇バスを使うことも調べに調べてきたけど、閉鎖というのはノーパーミット越え以前の問題だ。
いまノービザで入国しているので、そうなるとビザの手続きがいるんだけど、1日延長に100米ドルって本当かな。

そんなに高いのかな。田渕さんは東京の中国人のコネで5千円で90日のビザ持っていた!!!
なんでーーー。

チベットやその他のツアーを調べてラオスに陸路ごえか。。

成都はとっても暑くて避暑地なんじゃないかって思っtをぶっ殺してやりたいです。●


偶然その日がそのゲストハウスの設立記念日だった。

画像3

〈水状の便しかでなくて、ほぼたべれなかった〉


下痢から復活してから、
世界のシムズ・コージー・ゲストハウスへ。

画像5


日本人のオーナーが経営する巨大な有名宿は、
人を安心して生活させるマイナスイオンみたいなものが常に漂っていて、
最高に素晴らしい居心地の宿だった。
この宿は、旅するものが抱える孤独や苦難の全てをあらかじめ
しっているかのように、椅子と椅子の距離や、天井の高さ全てが完璧に思える。
もう一度、誰かとボロ旅するとして、
自分の知っている宿に泊まるならばここに泊まる。
通称、シムズ。7/30~8/20

画像1

〈エントランス〉

画像2

〈猫も必ずいる〉


プライベート空間を守るのは、このピンクのカーテン。。!

画像6

〈実は結構守られる〉


●成都の宿といったら、、、、シムズ!!!
昨日の朝ノバっていう新しめな宿から世界中のバックパッカーが集う古宿のここにお引越しした。

宿のエレベーターの中はバッパーたちの汗の匂いがマイルドに漂っている。
情報やツアーががたくさんあって、
インドやタイ方面から来る旅行者が足を止める安らぎの有名宿だ。       
中ではネットでしかきいたことのないチベットの話が飛び交ってた。

世界中の人が求める秘境への道のりは長く、過酷だ。
私はここで働くリーチさんという日本人と仲良くなって昨日は朝方近くまでバーで語った。
リーチさんはいろんな経験を持ってる若き番組クリエイターで
チベットのパーミットが降りるまでここで中国人に混じって働いているので中国語が喋れる。

自分のこと誇張しないで喋る人もおおいけど、
そういうふうにしているというだけで、本当に本当のとこではどうなのかっていうの、 よく聞いているとわかる。
リーチさんはそうではなかったから引きこまれた。


リーチさんは、中国は民度が低いんだって私にいった。
マナーがないとか考えが幼稚とかってこと。
私が中国にがっかりしていた理由を言われたみたいだった。

私は今まで、新しい国についたら、その国の性格を見習いたいと思っていたけど。 確かにない。
学ぶ物に、出会いたいな。




シムズにはいろんな人がいる。

何十カ国まわったんだという数重視で話す人もいれば 
この国を一周まわったんだって、回りたがりやさんな人もいるし
2年も旅してるとかって時間にこだわる人もいる。


私は全然関係ないようなところで自分だけが旅の経験が生きてるのかもって思えるような収穫が未来にほしい。
知識や経験が語れる人よりも。
07/26/●



シムズにいる間はラサへどうにか行けないかということを調べる毎日。

Hello.
Im a Japanese traveler staying Chengdu.
I want to go to tibet this summer and Nepal with my friends by train.
Then I want to ask you how much cost we need if we make this plan.
Please estimate as cheeper as you can!!
[6days trip Lhasa to Nepal border]
Aug 27....arrive Lhasa
Aug 28....sightseeing in Lhasa
Aug 29....see Shoton festival
Aug 30....Yamdrok lake > Gyantse > stay in Suigatse
Aug 31....Old Tingri > stay in Zhangmu
Sep 1....Nepal border
*If you have an advice to make it better, please show us!
We may have members 4~8 people including me.
how much is costs for per person?
Is that possible for you to arrange a Big car for more than 5 people? Also, how much do you charge for the ticket of Chengdu to Lhasa?
I'm waiting for your reply. thankyou.

〈こわれた英語を駆使〉




画像7

〈様々な国の人が気軽に会話するシムズ〉


●07/24/

中国東部で雨で列車事故あったらしい。
私は成都だがらセーフだけど多分死者はこれからもっともっと膨らむだろう。
雷雨はここでも毎日くらいある。

なんだか他の国とちがってがっかりな気分なとこがありました。
中国がこんなにアナログというか、こうも貧しめな国?と思っていなかったからだ。

コンビニでなんか買うときもわかんない中国語の原材料とか見ちゃうし、真っ白の壁を見ても中にはねずみやアスベストというような、おかしな妄想でつい気を張っちゃう。

なにせスイカが爆発とか、食品にダンボールとか奇想天外な国じゃないですか。
でも、ここに来たからには、信用して食っていかないと病気になっちゃうね。









ガリ。。。?





蒸しパンに卵のかけら3枚はいってた・・・・!!!レア!!!!●


画像14

〈昼間から麻雀に興じる市民〉


●07/29/
最近の私は、沈没(長期滞在)のお手本みたいです。
成都は雨季で毎日のように雨が降って、朝は凄まじい雷の音で目覚めます。

でも、シムズでの出会いはとても刺激的です。
カメラマンや映画関係者、麻酔医師にITコンサルタント、蝶の研究者、
私は最年少のようで、そんな大人のおはなしをずっと聞いているのは楽しいけど
周りの人達は、私みたいなのの扱いに困っているのかもね。

昨日もその前もずっとお話ばかりしています。
日本人はお話が好きだなあ。
みんな、来月頭にチベットのゲートが開くのをひたすら待っているのです。 

画像6

  私が興味があることを、大人の人達も同じように目標にしてるなんて、
これまでの人生になかったことです。
社会のことなんにもしらないのに。
自由な大人たちと一緒にいるとすごく楽しいけど
偉くなった大人の人としゃべるときは、めんどって思ったりもする。

えらくなると人って空気読めなくなるみたい。



なにか集団にいると今までのペースが乱れるような不安があります。
最近はそんなんであんま外国人とも絡みません。 ●
-

画像7

〈とかいってみんなでご飯!〉



●みんな新しい場所に行っちゃった。
リーチさんとは秘密の計画で旅行する予定だったけどもめて取りやめになって。
一人で九寨溝にいっちゃった。

チベットは4人か8人にならないとツアーできない。
私はチベットにも行けないようだ。

0803●


リーチさんはとてもよくしてくれた。
お互いに似たところをみつけて仲良くなったので、違いがわかると友情が崩れた。
夜中まで喧嘩になった。
彼もまた、その後チベットにはいって、インドにも行き、ダライ・ラマに会おうとする。
今も友達だ。



●08/06/
私は今日まで中国人に対して悪いイメージでしか接していなかったことに気づいた。
 あんまりにもうまく物事が動かなくなった晴れの昼下がり、
フールトを公園で吹いた。
 そしたら、ピアノをもったおじさんが近づいてきて、
私に中国の民謡とか中国語を教えてくれた。そして       
ちょっとベタつきがきになる鍵盤をぼくにたたかせてくれた。
いい人だなーって思って1時間くらいしたとこだったか。
人が少しずつおじさんと私の場所に集まってきて、
なにやら準備を始めだした。
おじさんと私の会話は筆談かジェスチャーだったので
なにか肝心な説明を理解していなかったんだろう。
笛をもったひとやサックスを持った人も現れて、
歌い手さんがマイクを用意しだして。
ビニールシートで簡易屋根をつけて
譜面台を広げて
気づいたら、20人以上の人が輪になって歌っていた。
私はふるーと奏者として楽譜を見せられたけど、
もともと楽譜なんて読めないし
譜面がただの数字でできていたから
耳であわすしかなかった。 むり。。
どんどん歌が変えられていくから、
メロディーすら覚えられない。

その音楽たちはどれも奇抜な音色だけどなにか趣があって
攻殻機動隊のオープニングの曲を連想させるすごい音だった。
 中国人とはじめて純粋に触れ合っている気がした。
そして、音楽の力はすごいと思った。●

画像8

〈中毒性のある音楽〉


画像16

〈ポーズしてくる。。!〉



●08/07/
かれこれ2週間以上中華料理を食べているけど
麺もあれば米もあるって、フランスやロンドンにいたころと比べれば
まさに天国。

ヨーロッパで、私はどうやって生きていたんだろう?? てくらい。
最近は食べることが毎日の生きがいだ。


街を一人で歩いてみると、なんだか中国ってごちゃごちゃしているけど
なれると良さが見えてきそうだ。

いいじゃないの中国!?


食べ方きたないけど..


今日はアイスをたべた!
辛いものばっかの場所で初めて食べたアイスは
日本で食べるアイスよりやさしい味がしたような。


ラーメンも食べたしチャーハンも食べたし
お菓子もかったし焼き鳥も食べたしわあああ!!



わーーーーーー!!!!お金!!



中国ははやいこと耳かきを輸入に頼ってほしい。
綿ボーしかみあたらない
マイ耳かきがボキっちゃったので
みみみみみかきしたくて死んじゃいそう!!!
なにかっていうとメイヨー(ないよ)といわれまくる。


てことで綿ボー買ったでしょ
はさみも空港で没収されたのでかいました
あとメモ帳もきれちゃったので買った
あとパンも買ったし
おまんじゅうも食べました


お金!!!!!!!!●



●08/08/

今日とかは日本人にほとほと飽きて
イスラエル人とオーストラリア人とドイツ人でお話しました。
私は日本人とこのところずっと話していたので一気に世界が広がった気分でした。

ただ言われたのは、日本人は日本人としかはなさないということでした。
最初から、ばらばらな国の人のなかに日本人が混ざっていればよかったのにです。●



沈没宿

画像15

シムズ・コージー・ゲストハウス

Sim's Cozy Guesthouse   (成都老沈青年旅舎)

画像9

世界で最も居心地のいい宿!
とにかくたくさんのツアーやイベントにあふれていて、
卓球台やミニシアターなどがそろっているのにバカやすい。
バーにいけばいきなり国境を超えたビンゴ大会がはじまり、
スタディツアー、パンダツアーもやっているので、参加すれば
蚊にたかられながらも平気なおっとりパンダを
いくらでも見れる。

画像10

〈これは何かに悩んでいるパンダ〉



この記事が参加している募集

熟成下書き

カメラのたのしみ方

サポートしていただいたら美味しいものを食べてもっといいものを書きます。