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母のスポンジケーキから始まったお菓子作りだったと思い出した

母は料理上手じゃなかったことは、何度か書いている。
でも、お菓子を作るのは「好き」だった。

お菓子の味は、・・・う~ん、
「おいしかった」と笑顔で思い出せるほどでは、ないのだけど。

10歳ころ、食の細かった私を心配しておやつを作ってくれた。
感謝したいんだけど、あまりおぼえていない。
(ごめんなさい、親不孝者だ、私)

『ホームメードのお菓子』という古めの本を見て、作っていた。

その中で私が一番よく食べたのは、シンプルなスポンジケーキ。

焼きっぱなしで、シンプル。
玉子の香りがした。
スポンジケーキだけど、パウンドケーキ型で焼いていた。

少しきめが粗くて、黄色っぽいケーキでした

金属製のクッキー缶に、入れてあって。

母は専業主婦だったけれど、お出かけ好きで、帰宅したときにいることはあまりなかった。

帰宅して誰もいないと、クッキー缶を開けてみた。
ケーキがあったら、それを持って子ども部屋へ。

ぱくつきながら、図書館で借りた本を読むのが好きだった。


やがて、私が小学校の高学年になると、自分で作るようになって。
同じ本を見ながら。
本はボロボロになっていた。

初めて作ったのは、火を使わない、ババロア。

まさしくこんな感じの、素朴なババロア

母は「あら、おいしいわね」といってくれて、自分で作ることはなくなった。

多趣味で、したいこともすることもいっぱいあったのだ。

すぐに新しいことに手を出した。
毎年違う「お道具箱」ができた。

刺繍、造花作り、ドライフラワー、ビーズの指輪、パッチワーク、かぎ針編み・・・。
器用で、すぐできるようになって、また新しいことに興味を持って、前のはやめて。
棚には使わなくなった道具が、積まれていた。

私は、残念ながら母のように器用じゃなかった。
刺繍も、洋裁も、できない。

でも小学校の時に始めたお菓子作りは、今も続いている。

すごく上達したわけではないけれど、今、家族が喜んで食べてくれているのがうれしい。

息子の友達が来たときに出したクッキー

母から引き継いだ味では、ないけれど。

母から引き継いだ本から始まった。

もう、その本はないけれど。
表紙は今もおぼえている。


若葉都さんの記事を見て、思い出しました。クリスマスの時にアップされたのに、思い出すまでに時間がかかっちゃいました。
都さんのは、愛情深い記事です。

都さん、ありがとうございました💖


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