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ジェネレーションギャップは関係ない

noteを始めた頃から相互フォローさせていただいている、「しろ」さんの記事でとてもギョッとしてしまいました。

自分の若い頃の事を忘れて、うっかり若い世代に対して攻撃発言してしまい、自分で自分にゲンナリされた時の思いを、コミカルさを交えた反省文とされています。

めちゃくちゃ面白いので、是非読んでみてくださいね。

過去に「今の若いもんは〇〇だから△△できない。」と、皮肉を言われた経験はありませんか?

若い頃は、それを言われて気分を害したものなのですが、いざ、自分がある程度の年齢に達してみたら、その時の思いなど忘れて、同じ事を言ってしまっている。

それも無意識に…

しろさんの記事から、とても大事な事を気付かされたようで、あらためて自分を振り返り、「ジェネレーションギャップ」とは何かを考えてみました。



「今どきの若い子」事情

社会人になった息子たちではありますが、毎朝、二人ともびっくりするぐらいギリギリまで寝ています。

次男は、時間がないアピールが満開で超焦りながら支度するので、たまたま朝のゴミ出しを頼んでも「無理!」の一言だけ発し、嵐のように出てゆくのです。

長男はIT関係なので、相変わらず在宅勤務のため、始業時間の5分前まで平気で寝ているときもあります。

なんと呑気な事か!
仕事するならもっと気合を入れて準備しいや!
といつも言っています。

さらに何の予定もない休みの日ともなれば、下手したら夕方まで起きてこない時もある。


勤めていた会社では、親子ほど年下の人達とも働いていましたが、時々こちらがハラハラしたり、びっくりするような言動にも遭遇しました。

・上司にタメ口
・急な遅刻や欠勤
・昼休みの時間オーバー
・終業五分前にはすでに片づける
・残業を嫌がる露骨な態度
・仕事への無関心

あまりに目に余る時は、人間関係を詰めてから助言はしましたが、心の中は「今どきの若い子はこれだから困る」という思いでいっぱいです。



自分を振り返れ!

よく考えてみると、自分もそうだったのを思い出しました。

例えば週末に思いっきり遊んで、朝帰りした後に爆睡し過ぎて30時間も寝てしまい、翌朝だと思ったらなんと夕方だった事もありました。

朝もたとえ5分でも長く寝ていたかったし、ギリでも間に合えばそれでいいと思っていたし、仕事に対して責任感も持っていなかった。
終業時間とともに会社を出たかった。。。

「今の若いもんは…」なんて言われた時には、心中では大いに反発したものです。

そんなのジェネレーションギャップなんだから仕方がない!
今まではそう思ってきたのですが、本当にそうでしょうか?



「常識」に世代は関係ない!

ジェネレーションギャップとは基本的には以下の通りです。

世代(時代)による文化、価値観、思想などの相違のこと。

Wikipedia

価値観や思想の違いは世代による違いは当たり前の事で、決して「常識」とはイコールではありません。

人生経験を積んだはずの年配の人でも常識のない人いますし、
大変な学歴の持ち主の人であっても愚かな発言はあります。

だからそれは「世代」のせいではなく、個々の考え方や性格に原因があり、言ってみればその若者を指導すべき大人に責任があるのではないでしょうか?

我が子であれば親の教育に、新入社員であればその上司、あるいは会社の方針そのものに問題があるのです。
逆に若い世代であっても、わきまえた対応の出来る人もいます。

決して世代のせいではない。


そもそも、「常識」そのものの認識にも個人差はあるのに、一方的なボーダーラインを引いてしまうのは、とても強引ではないか?



変わったのは自分自身

あれだけ自分が言われて不快に思った事を、どうしてまた口に出してしまうのか?(またそれが無意識だから怖い。。。)

それは自分自身が経験を積んだ事で、自分を取り巻く社会を俯瞰でき、今まで気付けなかったものが見えるようになった事にあります。

立場を変えていえば「今の若いもん」だっていずれはわかる事。

ただ自分の方が先に生まれて経験を積んだだけの当たり前の事なのに、それを武器にして攻撃するのはおかしい。

チョットばかり、大きな見方が出来るようになったからといって、自慢できる事ではなく、当たり前なのです。

「成長」といえば聞こえはいいですが、「傲慢」になってはいけない。

変化したのは自分自身であって、ジェネレーションギャップは昔から当たり前に存在し、回りは何も変わっていないのです。



視点と考え方を変えて物事を見る

過去に自分が言われて不快だった事を、わざわざ同じ事を言うなんて、あまりにも愚かすぎます。

この多様性の時代に、そのような偏った見方では話にならないのです。

何か至らない点を見つけた時には、「若いもん」発言は禁句として、次の点に注意した対応を心掛けてはどうでしょう。
・理由に耳を傾ける(または観察する)
・その言動の原因を探る(相手の常識ラインも図る)
・経験をもとに解決策を提案する
・あえて失敗をさせてみる

相手が自分の子供であろうが、若かろうが、年寄だろうが、本来は関係のない事です。

その関係のない事をわざわざ取り上げて説教するなど、考えれば考えるほど恥ずかしく思え、還暦を過ぎた今だからこそ、より一層考えなければならない大事なことだと思い知らされました。


この場を借りて誓います。

私は、何でもジェネレーションギャップだからと結論付けて、「今の若いもん発言」など今後一切しません。





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