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びっくり発言について謝罪文

この前、自分自身の発言で驚くべきことがあった。悪い方向でびっくりしたことである。
これを忘れないために戒めとして、ここに記しておく。この過ちを二度と繰り返さないために。

私の職場には毎年5人から10人の新人が入ってくる。
そんな中で今年の新人の一人が最近休みがちになっていることが話題になった。私はちょっと歳下の後輩に「最近の若い人は根性がないよね。すぐ休んじゃうから、自分たちが若い頃は…」ここまで言った時に気が付いた。

これこそ老害発言。ザ老害。きれいな老害発言いただきました、といった感じである。
私もこんなことを言うようになったのだと目の前がまっくらになった。

私はこう見えて若い頃は尾崎豊に心酔していて、汚い大人を何よりも憎んでいた。
醜い大人にだけはなりたくないと、ずっと思っていた。
私はいくつになっても若い心を忘れないし、若者の代弁者たり得る存在になれると思っていた。

バイクを盗んだり、窓ガラスを割ったり、愛すべきものすべてに歌ったり、忘れな草に思いを馳せたり、断崖の絶壁に立つように夜空を眺めたり、17のしゃがれたブルースを聞いてセンチなため息をついたり、街路樹たちの歌をつかまえて欲しいと依頼したりすることはなかったものの、尾崎豊の魂は私の心の中に生き続けていると信じていた。

それがどうか。職場での老害発言である。私は一体尾崎豊の何を聴いてどんなことを理解していたのか。尾崎豊が好きだったとはもう金輪際言うことはできない。

私はすぐに冷静さを取り戻して後輩に対して言った。「今の発言は取り消します。新人が休みがちになるのは自分を含めたサポートが少なく、組織としての問題です。そして私の一つ上の代も、私の代も、私の一つ下の代も新人の頃に辞めちゃった人はいました。だからそもそも最近の若者が根性がないというのは間違ってます。老害発言を取り消させて下さい」と。

後輩は私の老害発言について、今回だけならと許してくれた。ただ二度目はないよと強く叱られた。


私はこの度の発言について猛省し、関係者各位に謝罪するとともに、これを機に中間管理職として職場の全員が笑顔で働けるような環境づくりをしていく所存である。

昭和はとっくの昔に終わり、平成さえ過ぎ去り、時は令和である。
私は自身の考えをアップデートして、新時代を生きていきたい。というか生きさせて下さい。お願いします。こんな私でも生きていて良いでしょうか?どうか寛大で寛容な心で、よろしくご検討ください。

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