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おばあちゃんが大好きだったけど、嫌われていたおじいちゃんの話

おばあちゃんは、おじいちゃんが話しかけるといつも嫌そうな顔をしていた。言葉で表すとすれば。。。。
「は?」
これですね。
そんなおばあちゃんだけど、おじいちゃんは好きそうでした。
好きというか、必要そうでした。

おじいちゃんは認知症

70代後半ぐらいからおじいちゃんは認知症になり始め、80代には施設に入り、90才過ぎに亡くなりました。おじいちゃんもおばあちゃん共に老衰で死にました。
おじいちゃんは施設に入ってもずっとおばあちゃんに電話をかけ続け、最後までおばあちゃんのことは覚えていたそうです。
私の事は途中で、わからなくなりました。
そんな毎日の電話もおばあちゃんは苦痛だったようで、電話にも出なくなったようでした。

おじいちゃんのお葬式

湯かんをしますのでご覧いただけますのでどうぞこちらのお部屋へお越しください。
おじいちゃんのご遺体をきれいに洗う儀式みたいなやつに、家族が呼ばれた際、おばあちゃんは

「結構です。」

と断りましたが、私の母が、連れていってました。

おじいちゃんのお葬式の最後のお別れの際にお棺の蓋を閉めるまでみんなで体やお顔周りにお花を飾ってあげて、お声がけをしてお別れをする際に、
式場の方が、
「最後になります。蓋を閉めますので、最後のお別れをどうぞ、」
と座っているおばあちゃんにお声がけしていただきました。
おばあちゃんは、
座りながら、

「もう見た。」

と一言。私は吹き出しそうになったんですがw

おじいちゃんの人生をよく知らない

おばあちゃんの話は色々と覚えているのだけれど、おじいちゃんの人生をそういえばよく知らない。戦争から帰ってきておばあちゃんと結婚したぐらいしか知らないのだ。きっと時代背景もあったのか、別に恋愛したわけでもなさそうだし、そういう感じの結婚生活なら、そうなるわなぁ~、


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