記事一覧

保護されたその日⑦

寝ようと思っても寝付けない。 スマホには今までの楽しかった 子どもたちとの写真がある。 見返していろんなことを思い出していた。 赤ちゃんの時のミルクを飲んでいる…

ちっか
1日前

保護されたその日⑥

いつもみているSNS。 友人の投稿や、インスタグラマーの投稿。 自分は子どもたちと離されてこんなに 苦しんでいるのに。 すべてが自分よりも幸せそうにみえて みるこ…

ちっか
9日前

保護されたその日⑤

職員が帰ったあと、 夕食がまだだったことに気づく。 食欲がわかない。 いつも一緒にご飯を食べていた 子どもたちはもういない。 ほぼ義務的に白米だけ口にいれただけ…

ちっか
10日前

保護されたその日④

帰宅後、急いで準備をしたが、 正直何を準備したのか覚えていない。 時期は初夏。 でも暑いとは言えない気温。 夜はまだ冷え込みも強かった。 風邪をひかないように、…

ちっか
13日前

保護されたその日③

職員に話終えたあと、 ほんとにもう一生会えない気がして 涙が出てきた。 保護所ではどういうタイムスケジュールで 過ごすのか、権利として不服申し立てが できること…

ちっか
2週間前

至った経緯⑨

帰宅後、何かを言うのも疲れていた私は、 ほんとうに必要最小限のことしか 話さなかった。 子どもたちの就寝時間は20時。 子どもたち同士で遊んだり、 話したりしてい…

ちっか
2週間前

至った経緯⑧

児童館へ迎えに行くと、2人は待っていた。 だか、まだ渦中にいたのと、 (17時には児童館を出て2人で帰ってきてと 言ったのに…) という気持ちが多くを占めていて、 顔…

ちっか
2週間前

至った経緯 ⑦

次の日。 私も長女も口を聞かず、登校時に 『いってらっしゃい』と言っただけ。 1日たってもイライラはおさまらない。 でも何かを話す気力も時間もない。 いつも通り…

ちっか
3週間前
1

至った経緯⑥

つねったからなのか、長女は黙り込んだ。 『あ、しまった』 おもったがもう遅い。 だが、イライラは収まることはなく 最近の出来事といい、今回の事といい、 少し反…

ちっか
3週間前

至った経緯⑤

帰宅後、再度長女に聞く。 『どうして児童館から家に帰らず お友だちのうちに遊びにいったの?』 『今日はこの後用事があるから、 遊びに行かずに家で待っててねって 言っ…

ちっか
3週間前

至った経緯④

『あれ?どこにいるんだろ。』 次女のGPSは自宅から徒歩10分先にある、 住宅街にいることになっている。 知らない番号からも連絡がきている。 かけてみるも、不在。 と…

ちっか
3週間前

至った経緯③

長女の話が本当なら、 嫌なこと、してはいけないこと、自分の意思で断ることも必要だけど、それができないなら、一度学校の担任の先生に報告しておくこともいいかもしれな…

ちっか
4週間前
3

至った経緯②

お友だちに、 『お菓子、長女ちゃんのうちにないの? 探して持ってきて』と言われて 長女は断った。 『だったら友だちやめるよ』と言われたと。 しまいには、次女のお財…

ちっか
1か月前

至った経緯①

保護される1週間前、 ちょうど私も仕事が休み、小学1年の次女も午前授業で早く帰ってくる日。 次女はまだ自転車に乗れないので一緒に練習することに。 自転車を出しに…

ちっか
1か月前

保護になったその日②

市役所に着くと、児童相談所の職員1人、市の職員が2人に部屋に通され、 『お子さん2人にお話を聞いたところ、家に帰りたくないと言っています。 小学生が家に帰りたくない…

ちっか
1か月前

保護になったその日①

本題に入る前に、筆者は仕事をしているので、子どもたち2人は学校が終わったあと学童へ。 勤務時間は週4日 8時~17時まで。 その日も勤務でしたが、諸事情で早退。 気温…

ちっか
1か月前

保護されたその日⑦

寝ようと思っても寝付けない。

スマホには今までの楽しかった

子どもたちとの写真がある。

見返していろんなことを思い出していた。

赤ちゃんの時のミルクを飲んでいる動画。

どこかへ行ったときに撮った写真。

みていると辛くて

もう会えないのなら意味がないと

自暴自棄になり、

1つ1つ消していた。

なぜ消していたかはわからないが、

それくらい物事の判断ができなかった。

明日からどう

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保護されたその日⑥

いつもみているSNS。

友人の投稿や、インスタグラマーの投稿。

自分は子どもたちと離されてこんなに

苦しんでいるのに。

すべてが自分よりも幸せそうにみえて

みることができなかった。

アンインストールしたところで、

通知はきてしまう。

それすらみるのも嫌だったので、

おもいきってアカウントを休止にした。

遠くに住んでいる友人とはいつもメッセージ

やり取りしていた。

私の性格上

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保護されたその日⑤

職員が帰ったあと、

夕食がまだだったことに気づく。

食欲がわかない。

いつも一緒にご飯を食べていた

子どもたちはもういない。

ほぼ義務的に白米だけ口にいれただけ。

なんの味もしなかった。

もう何も考えることができない。

それもほぼ義務的にシャワーだけ済ませ、

布団に入る。

いつもなら3人で寝ている部屋。

二女は寝相が悪い。

いちばん身体が小さいのに、布団を2つ使う

私が寝

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保護されたその日④

帰宅後、急いで準備をしたが、

正直何を準備したのか覚えていない。

時期は初夏。

でも暑いとは言えない気温。

夜はまだ冷え込みも強かった。

風邪をひかないように、いつ帰ってくるか

わからないけど、寒い思いをしないように、

ボストンバックに積めた。

予定時間通りに職員は訪問した。

『よろしくお願いします。』と荷物を

渡しながら、違うことを考えていた。

『どうして子どもたちは

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保護されたその日③

職員に話終えたあと、

ほんとにもう一生会えない気がして

涙が出てきた。

保護所ではどういうタイムスケジュールで

過ごすのか、権利として不服申し立てが

できること。

ひととおり説明されたが、まったく

頭に入らず。

ここでひとつの疑問が。

『学校はどうなるんですか?』

『保護所から現在通っている学校へは

距離があるので通えないとおもいます。』

『長引く場合は転校などで学校に通う

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至った経緯⑨

帰宅後、何かを言うのも疲れていた私は、

ほんとうに必要最小限のことしか

話さなかった。

子どもたちの就寝時間は20時。

子どもたち同士で遊んだり、

話したりしていたし、

そもそも帰宅から晩御飯を食べ、

お風呂に入り…

とこなしていたら、

時間もそんなにないので、

話さなくても困らなかった。

子どもたちはどうおもっていたのかは

わからないけれど。

次の日。

運動会は明後日

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至った経緯⑧

児童館へ迎えに行くと、2人は待っていた。

だか、まだ渦中にいたのと、

(17時には児童館を出て2人で帰ってきてと

言ったのに…)

という気持ちが多くを占めていて、

顔に不満が出ていたかもしれないが、

ここは大人なので、そこまで露骨に

態度に出すのはナンセンス。

※今おもうと、ここまで書いてきたことも

大人気ないが…。

児童館の職員の方には挨拶など

ちょっとした雑談をしながら

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至った経緯 ⑦

次の日。

私も長女も口を聞かず、登校時に

『いってらっしゃい』と言っただけ。

1日たってもイライラはおさまらない。

でも何かを話す気力も時間もない。

いつも通り、バタバタと身支度をし、

子どもたちに朝ごはんを用意し、出勤した。

17時。

その日は退勤前もバタバタしていて、

いつもは帰る前に二女の見守りGPSを

チェックせず、足早に帰宅。

『……まだ帰ってきてない。』

児童館

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至った経緯⑥

つねったからなのか、長女は黙り込んだ。

『あ、しまった』

おもったがもう遅い。

だが、イライラは収まることはなく

最近の出来事といい、今回の事といい、

少し反省してもらわないと、思ってしまった

明日から1週間だけ、学校から児童館に行って。それから17時になったら児童館を出てきて、二女と帰ってくること。
17時15分頃にはママも帰ってきているから、そこからは明日の準備や
宿題をやるこ

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至った経緯⑤

帰宅後、再度長女に聞く。

『どうして児童館から家に帰らず
お友だちのうちに遊びにいったの?』

『今日はこの後用事があるから、
遊びに行かずに家で待っててねって
言ったよね?』

『だって遊びに行きたかったから。
何で遊びに行っちゃダメなの?』

『昨日言ったよ?どうしてそのとき
言わないの?』

『もう知らない!!!聞きたくない!!!』

ドアはすごい音で閉まる。

壁は蹴っているのかドンドン

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至った経緯④

『あれ?どこにいるんだろ。』

次女のGPSは自宅から徒歩10分先にある、

住宅街にいることになっている。

知らない番号からも連絡がきている。

かけてみるも、不在。

とりあえず、退勤途中に寄ってみることに。

付近に着くと、一件のお宅に見覚えのある、

ランドセルが2つ玄関前に置いてあった。

伺うとなぜかうちの子どもたちが出てきた。

その瞬間私は怒りが止まらなかった。

なぜ、ランドセ

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至った経緯③

長女の話が本当なら、
嫌なこと、してはいけないこと、自分の意思で断ることも必要だけど、それができないなら、一度学校の担任の先生に報告しておくこともいいかもしれない。

私は長女にこう言った。

『自分が違うなと思って一旦断ったのに、
友だちやめるって言われたから、
お友だちの言う通りにしたんだよね?
学校の先生にもこういうことがあったって
伝えておいたほうがいいと思うんだ。』

長女はまだ怒りが

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至った経緯②

お友だちに、
『お菓子、長女ちゃんのうちにないの?
探して持ってきて』と言われて

長女は断った。

『だったら友だちやめるよ』と言われたと。

しまいには、次女のお財布から1000円札をを持ち出し、コンビニでお菓子を買って、公園で食べたらしい。

そしてお菓子に1000円すべて使って、お友だちにもお菓子を渡したと。

『おつかい以外で友だち同士で
買い物もダメだって学校で言われてるよね?
しかも

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至った経緯①

保護される1週間前、

ちょうど私も仕事が休み、小学1年の次女も午前授業で早く帰ってくる日。

次女はまだ自転車に乗れないので一緒に練習することに。

自転車を出しに物置に行き、
ふと、長女の自転車をみると、
かごにチョコレートの包み紙が数個分と
それが入ってたであろう空き箱が。

『なぜこんなところにゴミが?』

長女帰宅後聞いてみると、

『家で食べて、ゴミは持ってきちゃった。』とのこと。

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保護になったその日②

市役所に着くと、児童相談所の職員1人、市の職員が2人に部屋に通され、

『お子さん2人にお話を聞いたところ、家に帰りたくないと言っています。
小学生が家に帰りたくないと言っているのはよほどのことなので、
おうちにはお返しできません。』と。

頭が真っ白になってて、
話が入ってこないが、
こんなニュアンスで話を切り出してきた。

『長女さんに関しては、頬に傷がありました。本人はお母さんにつねられたと

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保護になったその日①

本題に入る前に、筆者は仕事をしているので、子どもたち2人は学校が終わったあと学童へ。

勤務時間は週4日 8時~17時まで。

その日も勤務でしたが、諸事情で早退。

気温が高くて暑い日。
お風呂後に子どもと一緒にアイスを食べようと買いに行った。

そのあと、
児童館へ迎えに行こうと何気なく、
次女の見守りGPSを開くと…

(次女は小学1年なので、入学と同時に見守りGPSをランドセルに忍ばせてま

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