至った経緯⑨
帰宅後、何かを言うのも疲れていた私は、
ほんとうに必要最小限のことしか
話さなかった。
子どもたちの就寝時間は20時。
子どもたち同士で遊んだり、
話したりしていたし、
そもそも帰宅から晩御飯を食べ、
お風呂に入り…
とこなしていたら、
時間もそんなにないので、
話さなくても困らなかった。
子どもたちはどうおもっていたのかは
わからないけれど。
次の日。
運動会は明後日に控えていた。
二女は公園で遊んだり、登下校も遊びながら
なので靴は真っ黒。
運動会だし…と買っておいた靴。
運動会当日だと靴擦れの心配があるので
新しい靴を履いていくように言った。
長女は何も言わずに会話を聞いていた。
二女は嬉しそうに靴を履き、長女と一緒に
元気よく家を出た。
私も朝はいつも通り見送った。
まさかこれからしばらく会えなくなるなんて
思いもしなかった。
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