保護になったその日②

市役所に着くと、児童相談所の職員1人、市の職員が2人に部屋に通され、

『お子さん2人にお話を聞いたところ、家に帰りたくないと言っています。
小学生が家に帰りたくないと言っているのはよほどのことなので、
おうちにはお返しできません。』と。

頭が真っ白になってて、
話が入ってこないが、
こんなニュアンスで話を切り出してきた。

『長女さんに関しては、頬に傷がありました。本人はお母さんにつねられたといっています。

このように至った経緯を教えていただけますか。』

前の日の出来事が思い出される。

もう子どもたち2人に一生会えないのではないか。

一抹の不安を覚えながら、重い口を開いた。




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