保護されたその日③

職員に話終えたあと、

ほんとにもう一生会えない気がして

涙が出てきた。

保護所ではどういうタイムスケジュールで

過ごすのか、権利として不服申し立てが

できること。

ひととおり説明されたが、まったく

頭に入らず。

ここでひとつの疑問が。

『学校はどうなるんですか?』

『保護所から現在通っている学校へは

距離があるので通えないとおもいます。』

『長引く場合は転校などで学校に通う場合

もあります。』

『校長先生の計らいで出席扱いになる場合

もあるんですよ。』

出席扱いになるとかそんなことは関係ない。

ただただ、おともだちや先生と会えなくなる

学校生活がなくなることが気がかりなのに。

『明日からの学校にはこちらから

連絡しておきます。』

もうひとつ大事なことが。

運動会が明後日に控えている。

二女にとっては小学校はじめての運動会。

『運動会は参加できないのですか?

2人とも楽しみにしていて、お遊戯を

家で練習したり、ママみにきてねって

楽しみにしていたんです。

運動会だけでもなんとか参加すること

はできないですか?』

『検討しますが、たぶん難しいかと。

学校のグラウンドをお借りして、

どこかの学校と合同で

お遊戯を披露することはできるかも

しれません。』

……

なにを言っているんだろう。

今通ってる学校で、おともだちと先生と

運動会することに意味があるのに。

児相の職員には不信感でいっぱいだった。

『まず、2~3日分の衣服と保険証、

母子手帳の用意をお願いします。

ご自宅に伺いますので何時に取りに

行ってもいいですか?』

帰って準備して…思考停止しそうだけど、

頑張って考えた。

『19時くらいにお願いします。』

急いで帰宅することにした。


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