至った経緯⑤
帰宅後、再度長女に聞く。
『どうして児童館から家に帰らず
お友だちのうちに遊びにいったの?』
『今日はこの後用事があるから、
遊びに行かずに家で待っててねって
言ったよね?』
『だって遊びに行きたかったから。
何で遊びに行っちゃダメなの?』
『昨日言ったよ?どうしてそのとき
言わないの?』
『もう知らない!!!聞きたくない!!!』
ドアはすごい音で閉まる。
壁は蹴っているのかドンドン聞こえる。
なんとか話し合おうとしたが、
私が口を開いても聞く耳をもたない。
それどころか、話すと同時に
『ギャーーー!!』と奇声をあげる。
私はこの時点で冷静さを失っていた。
(公園でお菓子を食べたことといい、
勝手に買い食いしてることといい、
今回の件だって
何で言っていることが伝わらないの?)
コップ一杯の水にたった1滴の水が落ちた
だけでこぼれ出す。私はもう限界だった。
『なんで言うことが聞けないの!!!』
長女の頬を力強くつねった。
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