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「演奏が上手くなるには?」と聞かれたら
このnote「Chiei’s Report」では不定期で少数ながら、いろいろ長い文章を書いてきました。ライブ告知&レポート&たまに日常ネタのブログや、鮮度&瞬間風速が命のSNSとは別に、自分の考えてきたことを書けるときに文章化しておきたいという気持ちがありました。
今回はこれまで多くの方からライブやレッスンの際に聞かれた質問に1つお答えしたいと思います。ちなみに最もよく聞かれる「智詠さんのギター
CDデビュー15周年を迎えて
おかげさまでギタリスト智詠のファーストアルバム『不思議な風』を発表してから今年で15年になりました。活動名を本名の「小林智詠」から「智詠」(Chiei)に変えてからも15年になります。
CDの発売日が2008年5月31日だったので、この記事を書いた日でちょうど丸15年、長いようであっという間だった気がします。というか2020年春~2023年春の3年間は気持ち「ワープ」してしまったような感覚になり
泣きながら“ランバダ”を歌う
このところ続けて書いてきた記事で、私が演奏しているジャンルの代名詞的な曲、あるいは「スタンダード」について考えてきました。その中で、個人的にもう1曲だけどうしても書きたい曲がありました。「ジョランド・セ・フエ」という曲です。このタイトルではピンとこないかもしれませんが、この曲、世界的にはまったく別の名前で知られています。そのタイトルは”ランバダ”といいます。
ランバダとは?
「ランバダ」は
フラメンコには「スタンダード曲」がない?(後編)
フラメンコには「スタンダード曲」がない?(前編)はこちら
私はガットギター(スパニッシュ・ギター)専門で、フォルクローレ・タンゴ・フラメンコを中心に活動しています。フォルクローレには「コンドルは飛んでいく」「花祭り」、タンゴには「ラ・クンパルシータ」「リベルタンゴ」といった、そのジャンルをご存知ない方でもどこかで聴いたことがある曲があります。また、他にも世界のさまざまな地域の音楽でも「代名詞的
フラメンコには「スタンダード曲」がない?(前編)
前回の記事で「コンドルは飛んでいく」について書きました。この曲は南米の、いわゆる「フォルクローレ」と呼ばれる音楽の代名詞的存在です。そして、
① メロディーを聴けばだいたい知っている
② タイトルを見るだけでも音楽全体の世界観をなんとなくイメージできる
③ いろいろな歌手や演奏家のパフォーマンスを聴いた・見たことがある
④ したがって「誰の作曲か」知られていない場合がある
「コンドルは飛んでいく」自由研究
私にとって、これまでもっとも演奏した回数の多い曲、それは間違いなく「コンドルは飛んでいく」です。今日までの35年の演奏経験の全ライブの半分以上では演奏していたはずです。最初はたぶんボンボで、小学3年~高校生まではケーナで、そしてプロ活動を始めてからはギターで、本当に数多くのフォルクローレのミュージシャンの方と各地で共演してきました。
以前担当していたラジオ番組…FM愛媛の『スパニッシュ・カレン
音楽と料理は似ている?
このnoteで記事を書き始めるにあたって、自分のページのタイトルの説明に
とつけたのですが、そういえばまだ一度も「趣味」のことについて書いていなかったことに今更ながら気づきました…。以前の記事で、もし趣味は何ですか?と聞かれたとき、以下の8つの中からいくつか答えています。
いずれも音楽を生業にしてきたおかげで実現してきた部分も多く、とてもありがたいことです。例えば演奏に行くための移動だったり、
オンラインレッスンとオンラインパートナー
今回はちょっと宣伝というか、自分の現在の仕事の話をしたいと思います。まだ始めて間もない部分もあり、書きながら課題を見つけてより良いものにしていきたいという思いもあります。
例によって長文なので目次をつけています。オンラインレッスンとオンラインパートナーの方法についてはこちらで説明しています。
ライブ三昧の日々から2020年の5月からオンラインレッスンと配信のプログラム「Chiei live &
40歳からのギターソロ
この記事のしばらく前になりますが、2021年4月に私のYouTubeチャンネルの『フリーゲージトレイン』2号(第2回)でギターソロの企画を放送しました。タイトルは「ソロ40」。バンド編成で演奏したことのある曲をソロアレンジしてみたり、過去のライブ配信の模様をお送りしました。
30代の終わりに自分の演奏だけで制作したCD『トレス・オリヘネス~3つの始点』も含めて、奇しくも2020年の前の年から、こ
「良い楽器」は2秒で決まる
noteを始めてもうすぐ1年になります。われながら記事の少なさにびっくりしてしまいました…実はnoteを始めたころはホームページをリニューアルして文章を書く時間が長かったせいか、もっといろいろな文章を書いてみたくなった時期で、このnote以外のプラットフォームでも文章を書いていました。
ブログもSNSも長くやっていますが、せっかく書くなら最近書いていなかったタイプの文章にしようと、2020年の夏
やっぱりリズムって大事
先日のギターソロのライブ配信を通して、あらためて思ったことが1つありました。それがこの記事の表題。
私は音楽を演奏するとき、特に「リズム」を大事にしています。今回のギターソロの場合、うっかりすると見えにくくなりやすい「リズム感」あるいは「グルーブ感」をいかにキープするか…とても大変な作業でしたが、たとえミスタッチをしても、せめてリズムだけは失わないよう心がけていました。
リズムはいわゆる「音楽