地域おこし協力隊の活動、悩んだら自己紹介から始めよう【後編】
新潟県版地域おこし協力隊・ニイガタコラボレーターズとして2023 年9 月から新潟県十日町市に移住した松井千枝です。
前編では、私の自己紹介をメインに書かせていただきました。後編では、自己紹介のコツである「IKIGAI」とストーリーに迫ります!
大阪出身。教育大学卒業後、大阪で高校英語教師に。海外の社会と教育を学ぶため、スペインへ渡航。日本語教育能力検定(注釈)を取得し、スペインの私立小学校に勤務。その後、デンマークに渡り、ノーフュンスホイスコーレで日本文化教師を務める。帰国後、新潟県の地域おこし協力隊・ニイガタコラボレーターズに着任し、2023年9月、十日町市に移住。
自己紹介のコツは「IKIGAI」とストーリー
コツ①「IKIGAI」のコンセプトから考える
2年前スペインの本屋さんをふらっと眺めていた時、薄い青地に綺麗な桜がプリントされた「IKIGAI」というタイトルの本を見つけました。手に取って見ると、日本人が幸せで長寿である秘訣として、「生き甲斐」というコンセプトが注目できるという内容でした。
たまに、スペイン人の友達や知り合いに「IKIGAI」って何?とか、「IKIGAI」って概念が存在していることがナイスだね、とか言われ続けていたのですが、その本を読むことはなく、ここまで来てしまいました。
そう、私たちが何気なく使っている「生き甲斐」って、日本らしい文化なのです。
どうしてそんなことを話したのかと言うと、先日、自己紹介に悩んでいる私に尊敬している上司が「IKIGAI」を掘り下げるのが自己紹介に役立つよと教えてくれたのです。
ここで「IKIGAI」を4つの構成要素に分解して解説をすると、このようにまとめられます。
①得意なこと
②好きなこと
③報酬や収入を得られるもの
④社会から必要とされているもの
①~④を踏まえた上で自分について分析し、自己紹介には①②を盛り込みましょう。
私の場合、「好きなことは~です」は自己紹介の定番フレーズでしたが、①得意なことは見落としがちでした。仕事場だったら保有している資格を伝える、友達だったらちょっと得意なことを伝えると、自己紹介の深みが増すのではないでしょうか。
③だと、報酬や収入を得ることができているものです。得意なことであっても社会的評価が得られない面があるので、私の場合だと、地域おこし協力隊という「立場」や対価を得るに値するスキルなどですね。
④は社会から必要とされているものなので、私の場合は、キャリア教育や探究学習のコーディネートになりますね。
このように「IKIGAI」の4つの要素で自分を分析して自己紹介を考えることで、バランスの取れた自己紹介にすることができるのです!
コツ② 人生をストーリーに
自分の所属や肩書を伝えるだけではもったいない。「〇〇を経験して〇〇と思ったから、今は〇〇をしています」という風に、過去の経験とつなげて今の自分を伝えると、相手に自分の思いも含めて経歴を理解してもらいやすいです。
例えば、「私は探究・教育キャリアコーディネーターをしています。ミッションは、地域と高校の特色を活かした探究教育活動を作ることです。」とだけ言うのではなく、今までの経験も入れて伝えます。
「デンマークとスペインの学校で働きました。そこで地域の方が協力して学園祭を作ったり、生徒の探究課題に地域の方が協力して飛行場で研究をしたりするという経験をしました。地域と学校が協力すればより面白い探究学習になるのではないかと思い、地域と高校の特色を活かした探究教育活動を作るために、探究・教育キャリアコーディネーターになりました。」と言った方が、私についてもっと理解してもらえるはずです。
正直時間がなくて、ストーリーにせずに話すこともありますが、経歴をストーリーにして話した方が、後で覚えてもらえたり、質問してもらえたりするなと感じます。皆さんも意識してやってみて下さい。
最後に
今回は自己紹介にテーマを当てましたが、いかがでしたか。次に自己紹介をする時は、単に自分の生い立ちを伝えるだけではなくて、「IKIGAI」のコンセプトを入れることと、人生をストーリーにすることを試してみてください。地域おこし協力隊の最初の活動として、しっかりとまとまった自己紹介は「最後まで活用できる財産」になると思いますよ!
今後はニイガタコラボレーターズ/地域おこし協力隊の探究・キャリア教育コーディネーターとしての十日町市や津南町エリアでの活動や、一般社団法人にいがた圏のまち作りの話、ちょっと人生が豊かになるような話、私の経験や十日町市・津南町での生活などについて書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。
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