気の強い私に革命が起こった「めんどくさい上司・先輩への対処法」
みなさん、めんどくさい上司や先輩にどう対応していますか?
気が強い私は、そういう人に対して嫌な顔(嫌ですよアピール)しながら、「ハイ」と言って従っていました。で、心の中でストレスを溜めまくり、スポーツや食で発散していました。はい。ダメな奴です。
「めんどくさい上司・先輩にどう対応するのか」
これは私が社会人になってから、組織で働く上で大いなる課題でした。自分で良くない態度をしているのは良くないとわかりつつ、子供だよなと思いつつ、どうしたらこのストレスから抜け出せるのかがわからず、、、
そこで「演技するのが大人だ」ってこともわかってるんです。でも、どうしてもわからせたくなっちゃうんですよね。自分が納得していないことを。。。
そんな私に衝撃的な気付きを与えたのがこの本↓↓↓
「ハーバード・ビジネス・レビュー やっかいな人のマネジメント」
その中でも、リーダーシップ開発・組織改革の研究者で、INSEAD教授・精神分析家・経営学者のケッツ・ド・ブリース教授が記した第7章「苦手な上司への対処法(Do you Hate your Boss?)」を読んで、もう!目の前が開けましたよ。あ、こう考えればよかったんだって。考え方と対処法がわかりやすく書かれるんです。
自分にとって「やっかいだな、めんどくさいな」と思う人とうまく人間関係を築いていけるかは、組織で働く場合にも、スポーツでチーム活動する場合にもあらゆる場面でつきまとう問題ですよね。私と同じようなことで悩んでいる方がいればぜひ伝えたいと思い、私なりにこの章のポイントをまとめてみました!
私に革命を起こした言葉
まず大前提として、頭にいれておいてほしいことを放ちます。ケッツ・ド・ブリース教授が記した内容の中で、私に衝撃を与え、改心させたのはこのフレーズ。
相手に非があろうと、上司と円滑な関係を築くことは重要な職務である。
わーーーーーーーーーー。もう何回見てもグサッと刺さる。しかも、
これをうまくこなせるかどうかは、その人の有能さを示す指標だ。
と記されておりまして、、、もう、ぐうの音も出ませんでした。
確かに、組織やチームで活動するということは、ただ個人のスキルが高ければいいかというとそうではない。周りの人と良い人間関係を作れると、信頼されるし、その人の周りには良いチームワークが発揮されるからチームのパフォーマンスが上がるのは間違いない。
ただ単に個人のスキルが高い人より、みんなをうまくまとめられる信頼できる人にリーダーになってほしいし。素直にそういう人は、有能だと感じます。
私は、めんどくさい上司と良い関係性を作ること自体を「仕事」だと思えていなかった、自分の価値観を振りかざしていた無能な痛い奴でした。。。だからこそ、これが仕事の一部だと思うと見える景色が変わりました!
チームの中では、営業成績を挙げること、得点を取ることなどのスキルを磨くことも職務の一部ではあるけど、めんどくさい人ともうまくやっていくスキルを磨くことも組織から求められている。自分なりの工夫をしながらスキルを磨くことが、個人の成長にもチームの結果にも結び付きますよね。
じゃあ、どうしたらめんどくさい上司・先輩とうまくやっていったらいいのか。そのスキルはどう磨けばいいのか。ケッツ・ド・ブリース教授はわかりやすーく書いてくれていましたので、3つのポイントにまとめてご紹介します。
苦手な上司への対処法①共感力を働かせよ
ここからは具体的に、めんどくさい上司や先輩に、自分はどんな対応・対処をすればいいかを説明してきます。
まず第一に、めんどくさいことを言われたり、納得できない理不尽なことをされた場合
その上司・先輩が、なぜそのように振る舞うのか考える
ことが重要です。めんどくさい上司や先輩は、根っからの悪人でないんです。その人達は、なんらかの外圧によって、そういう発言や態度をこちらに見せているにすぎません。相手の立場になって、相手に共感することが、自分の状況を一変させるんです。
しかも、「共感」することでメリットがいくつかあります。メリットの1つは、人は脳のミラーニューロンの働きで、自分がされている振る舞いと同じ振る舞いを促す傾向があるので、
めんどくさい上司・先輩に自分が共感する態度を示すと、相手も自分に共感してくれるようになる
ということです。こうなるとお互いやりやすくなりますよね。
そして、メリットの2つ目として、めんどくさい人に対して共感力を意識的に働かせることによって、人の気持ちを理解する感度が上がります。共感力が磨かれるってことです。
これは私の意見ですが、そうなると、あらゆるビジネス・チーム・家庭・恋愛場面で、相手の気持ちを察して、その場その場でベストな振る舞い・発言ができるようになると思います。
「あの時あんなこというんじゃなかった」
「もう少しこうしておけばよかった」
など後悔が少なくなるのではないでしょうか。
苦手な上司への対処法②自分が変わらなければならない
ケッツ・ド・ブリース教授は、またまたグサッと刺さることを示してくれました。
上司・先輩との関係で苦労する人はたいてい、自分自身が問題の一部になっている
自分の振る舞いが、相手から認められ、評価されることを、なんからの形で妨げている。
( °Д°)( °Д°)( °Д°)
自分だったのか!!原因は!!はい、自覚しました。
で、落ち込んでいる場合ではないので、ケッツ・ド・ブリース教授の示す自分を変えるためのコツを紹介します。
①内省:自分の行動・発言を客観視。間違いの可能性を認める。
②改善点の洗い出し:発言・振る舞い・結果など
③うまくやっている同僚に聞く:反対意見あるときどう伝える?等
私はこれを読んで、過去の自分を振り返りつつ、すぐさまうまくやっている友達に連絡しました。聞いてみて自分が持っていない技術を磨いていることに驚きました!
苦手な上司への対処法③本人にアドバイスをもらいにいく
これねー。私は一番ハードルが高いんですけど、一番効果あると思います。
めんどくさい上司・先輩1対1で話す場を作り、アドバイスをもらいに行く。
これは、自分が変なプライド持ってると絶対できないです。なんで私が?などと思うかもしれませんが、これは「職務」であり、磨かなければならない「スキル」なんです!!!
ちなみに、アドバイスをもらいに行くときのコツは、肯定的な表現で質問を作ること。
×「私の何が悪いんですか?」
○「○○さんやチームの目標達成のために、私はどうしたらもっと役に立てるでしょうか?」
このような投げかけから会話をしていくことで、自分が変えるべきことが明らかになりますし、さらに相手から「仕事への熱意」を評価されることもありますね。一石二鳥!!!
まとめ
ケッツ・ド・ブリース教授の長年の研究から導かれた言葉の数々。沁みました。そして、納得。これから「めんどくさい・苦手な上司先輩」と関わるのが楽しみなくらいです。笑
きっとこのような考え方を持って、スキルを磨いていくことで、「めんどくさい・苦手」などの上司や先輩に対するネガティブなレッテルも消えて、どんな相手をも受入れられる「大きな器」の人間になれる気がしませんか?
そして、自分の問題点を素直に受け止め改善できる自分になれる。そういう人ってどんどん成長しますよね。
もしかしたらみなさんの中には、めんどくさい苦手な上司とうまくやっていく方法を既に確立されているかたも、たくさんいらっしゃると思います。みなさんが確立している手法は、素晴らしい武器です!テニスで言ったら、「ものすごい速いサーブが打てる」のようなスキルを持っていることと同じ。うらやましい!ぜひそのコツを教えていただきたいです笑
相手に非があろうと、チームメンバーと円滑な関係を築くことは重要な職務である。
スポーツにおいて、この考え方が浸透した選手が集まったチームだったら、非常に高いパフォーマンスを発揮するのではないかと思いませんか!?競技スキルだけでなく、「めんどくさい・苦手な選手」ともうまくやっていくスキルを磨くことで、個々の力が最大限に発揮されやすくなるのではないでしょうか。
まずは私自身が変わりますが、このようなみなさんが抱える「ストレスや悩み」を成長に繋げられる考え方に変換できるようなお話を、たくさん伝えていけるようにもっと勉強していきたいと思います!!!
最後に改めて言わせてください。これまで、私に関わってくれていた上司・先輩のみなさま、大変申し訳ございませんでした。きっと次に仕事でご一緒するときには、「こいつ変わったなー。一緒に仕事しやすいなー。」って思われるようになってます笑
<参考>
Manfred F.R.Kets de Vries(2020) Do you hate your Boss? ハーバードビジネスレビューやっかいな人のマネジメント.ダイヤモンド社.pp101-116.
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