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文章の型を身につける!『世界一ラクにスラスラ書ける文章講座』

先日、文章術に関する本を2冊、図書館で借りてきた。そのうち『世界一ラクにスラスラ書ける文章講座』という本がとてもよかったので、noteでも紹介してみたいと思う。

この本のポイントは、次の3つ。

■「3つの文章のテンプレート」が身につく

この本では、以下の3つのテンプレート(レシピ)さえあれば、どんな文章も書ける!と伝えている。

1. ストレスフリーで読める「列挙型」
2. ぐんぐん納得度が高まる「結論優先型」
3. 共感が生まれる「ストーリー型」

文章にはやっぱり「型」というものがあり、ライターや編集者など、文章に関わる仕事をしている人は、なんとなく自分の中に持っているものだ。

私もぼんやり“しっくりくるパターン”はあるなと思っていたけれど、この本を読んで、それをズバッと言語化してもらったような感覚になった。いずれも「そうそう、基本はこの流れだよね」と納得する型で、かつ「この3つでOK!」という明快さにも安心できる。

■大切な考え方が学べる

この本の趣旨は「3つのテンプレートで書こう」に尽きるのだけれど、ところどころに文章を書く際に重要な考え方も散りばめられている。

私が特に印象的だったのはこちら(本当はもっとある)。

・読む人が受け取りやすい順番に書く
・「起承転結」の呪縛からサヨナラしよう
・「いろいろな人が読むので……」という言葉で逃げてはいけません
・読む人の反応は“書く人が決める”のです
・1行で伝わらないものは、10行でも100行でも伝わりません

やさしいトーンなのに、ときに厳しく(笑)

個人的にすごく共感したのは、起承転結を推奨しない話。「文章が“読み流されがち”な超情報化社会において、結論を後回しにする起承転結がなじまない」という指摘は、ごもっともだと感じた。

■分かりやすい・読みやすい

この本の半分以上は例文なので、具体的なイメージがわきやすい。長文の例がたくさん載っているため「言いたいことは分かるけど、実際どう書くの?」ということにはならないと思う。

内容がわかっていればざーっと読むこともできるし(私は数時間で読了)、自分が必要な例文だけじっくり読みこんでマネすることもできる。

それに、この本の構成も文章も非常にシンプルでバランスがいい。難しい表現や回りくどさはなく、かなり読みやすい実用書だと思う。「文章が苦手な人へ」と言いながらイマイチな本もある中(実は今回借りたもう1冊はハズレ本だった)、万人におすすめできる良書。

初心者ライターさん&編集者さんは一読の価値ありだと思うし、私としては、子どもが小学生になったら作文のヒントとして教えてあげたいなと感じた。

ちなみに、紹介されていた3つのテンプレに対応しそうな、私の過去のnoteをピックアップしてみた。意識せずともこのパターンで書いていた文章は結構ある。例として参考になるかも?

1. ストレスフリーで読める「列挙型」

読みやすい文章を書くコツ。私が気をつけている7つのポイント
在宅勤務は、女子の生理にやさしいよねという本音
スマホのホーム画面を効率化しよう(iPhone画面あり)
情報収集力を高めるコツと、私がチェックしている情報源

2. ぐんぐん納得度が高まる「結論優先型」

文章力を伸ばす・鍛えるには本を読むべき?意識したい3つの方法
今年の目標は、時間をうまく使うこと。その具体策を考える
週5勤務じゃなくて、週5「会社に行く」のが無理だったのかもしれない
直感は優れたセンサーだと思う

3. 共感が生まれる「ストーリー型」

太陽と月。目指すキャリアはどちらか。
料理が嫌いなら、マイルールを決めよう
私、あなたのために生きていないから。
群れるために、群れたくない。

文章をラクに書きたい方、迷わず書けるようになりたい方は、ぜひ一度読んでみてください。かなり強力な武器になってくれるはず。

それでは、また明日。


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