見出し画像

岡山・鳥取旅③|奈義町現代美術館の魅力

少し間が空いてしまったけど
6月11と12日で巡った旅記事の続き
前回は念願叶って初訪問した
蒜山の隈研吾建築について♪

ちょっと駆け足になったけど
初訪問やったし全体見れたので満足です🤗


旅の楽しみはやっぱり宿

この後、高速をかっ飛ばして・・
っていうほど飛ばさず🚗
1時間ほど走りこの日の宿へ
今回は初めての湯郷ゆのごう温泉でした♨️

宿のロビー

宿は温泉街の中心から離れた
緑豊かな場所にありました

風呂へのアプローチ

風呂へのアプローチは
懐かしい雰囲気になってて
気持ちを盛り上げてくれます🤗

風呂は内湯が広く露天は小さめですが
自然の空気に触れながら温泉に入るほど
旅先の贅沢な時間はないなと
浸かりながらしみじみ・・

湯上りは浴衣に着替えて
夕食まで部屋でしみじみ・・

夕食(デザート撮り忘れ😓)

山に登らず観光に徹したため
あまり消費してないけども・・
全て美味しくいただきました😋

そして食事中の飲み物は50%オフ👍
岡山ってことで白桃ネクターと
普段は弱いのであまり飲まないけど
旅先ってこともあり久々に梅酒を🥴

現地では割引の理由が
よく分からず、今さら確認しました

岡山に泊まってカンパイ&おかわりキャンペーン
期間:3月26日〜9月30日
■対象者:本CPに参加する宿泊施設の宿泊者
■対象品:県産飲料及び県産品による料理で、事前に宿泊施設が登録した商品
■割引:半額として提供し、お一人様のご利用金額(割引額)は、料理とドリンク合わせて1泊につき¥1,500(税込)

料理は元の分もあるので
今回は飲み物だけを頼みました
こういうとこの飲み物って高くて
普段は頼まないこともあるけど
半額なら・・って頼みました🤗

そういう購買意欲を狙ってるんやろな
でも旅先でケチるんは勿体無いので
美味しいご飯と飲み物楽しめて良かったです♪

朝食

宿名:ゆのごう春美閣
場所:岡山県美作市中山1144
プラン:1泊2食付き
料金:¥15,150

7月14日まではおかやま旅応援割が期間中で
居住地や条件を満たせば
宿泊料が割引されるようです🤗

奈義町現代美術館

旅2日目の日曜日は
いよいよ旅のメイン目的地へ・・
個人的には4回目の訪問ですが
久々だったので内心ワクワク♪

それよりもワクワクしてたのは
今回が初訪問となる旅の提案者かな
何で知ったん?と聞くと
フランス人がときめいた日本の美術館
というテレビ番組(元は書籍)

概要としては、フランス南東部プロヴァンス出身の美術史家であるソフィーリチャードは、10年の歳月をかけて日本の美術館を訪問し綿密に取材を重ねて、2014年に外国人旅行者向けの英語版を出版。さらに2016年には日本人へのメッセージや各美術館へのコメントなどを追加した日本版が刊行された。

Wikipediaより

僕はこの本も番組も見てないけど
概要を見ただけで興味津々・・
この後、Amazonで購入します😂

美術館や芸術祭の作品って
作者の意図がそれなりにあるけど
鑑賞する人それぞれで感じ方が違ってて
それは日本人であってもバラバラ・・
海外の方がどんな感じ方をしてるのか
そういうのも物凄く興味があります👍

そしてそれを知って
海外の方の目線で巡ったら
また別の発見ができるんやろな😆

今回は久々の訪問の一般人目線です👀

田舎町の小さな美術館
奈義町現代美術館(通称Nagiナギ MOCAモカ
初めて知った時の印象です

那岐山へ一直線の道路

奈義町を南北に貫く直線道路
北には鳥取県境をなす那岐山がそびえ
近くには役場や文化センターなど・・
そんなのどかな場所に美術館がある

Nagi MOCAの凄いと思うとこ

今でこそ地方で芸術祭が開催され
田舎でも現代アート鑑賞が普通に
なってきてる気がするけど
美術館は磯崎新いそざきあらた氏の設計で
28年前の1994年に完成したそうです

美術館へのアプローチ

外観や建物の配置は
28年前に建てられたと思えないほど
新しささえ感じてしまいます

通称ドラム缶も美術館の一部

館内の常設展示3作品は
開業当時から変わることなく・・

というのも普通の美術館なら
建物に合わせて作品を作ると思うが
ここでは作品に合わせて建物ができてる
なので常設展示室に他の作品を
展示することはこの先も無いと思われる

金沢の21世紀美術館(2004年開館)や
直島の地中美術館(2005年開館)も
常設展示に合わせた建築になってるが
それらの10年前にできてるとこが凄い👍

屋上にも上がれる
円柱(ドラム缶)横から芝生広場方面

道路の間にある広い芝生広場や
美術館の屋上などは入館しなくても
自由に入ることができる場所
小高い丘もあり公園のようになってる

奈義町現代美術館
作品と建物とが半永久的に一体化した美術館です。太陽、月、大地と名付けられた3つの展示室から構成され、この土地の自然条件に基づいた固有の軸線を持っています。借景には秀峰那岐山を望め、日毎、季節ごとにその表情の変化を据えることができます。

美術館HPより

以下、3つの展示室の作品を
現地で撮影した写真で紹介します

■大地の展示室

作品名:うつろひ-a moment of movement
作者:宮脇愛子(磯崎新 夫人)

コンセプト
この彫刻をつくるきっかけとなった最初のドローイングでは、虚空こくうに線を描くかのように、のびのびとした自由な魂-中国語でいう「気」を表わしたいと願ったのでした。(中略)彫刻というもののもつ重々しさから離れて、鳥の飛翔ひしょうのように自由なものをつくりたいと願い、私は、奈義の地と水との関わりを主眼としたいと思っています。

美術館HPより
屋外展示
屋外展示
屋内展示
屋内から屋外

大地の展示室は水に満たされた屋外と
コンクリートに囲まれた屋内があり
2つの空間はガラス1枚で隔てれてます

滑らかなコンクリートには水面の揺らめきが
水面には青空や流れる雲が映り込み
ワイヤーは風にゆらゆらと揺れる・・

時間や天気により見え方が異なるためか
初めて見た時の感覚で鑑賞できました

■月の展示室

作品名:HISASHI-補遺するもの
作者:岡崎和郎

コンセプト
補遺ほい」とは部分を通して全体を見通すための概念を含んでいる。自然界にも庇のように生物が強烈な日差しや風雨をしのぎ、休息できる岩陰や木陰のような空間が存在する。(中略)月の部屋は、HISASHIの「補遺」という概念を強く際立たせた空間である。それは、円の一部である三日月型の鞘のような空間に、HISASHIとベンチが収められた「補遺の庭」なのである。

美術館HPより
前室
部屋の先端部
月形をした部屋

月の展示室は高い天井と
真っ白な壁に囲まれた空間
三日月のように一方が半円形で
少しの物音でも反響して聞こえる
写真では伝わらない不思議な感覚

作品は白い壁に突き出す庇
上から何も落ちてはこないけど
庇の下に入ると安心感がありました

■太陽の展示室

作品名:遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体
作者:荒川修作+マドリン・ギンズ

コンセプト
今から一億年のイベントに向かってここに進み入りましょう。
「始まり」「過去」「未来」「私が」「私に」そして「あなた」はここではすべて意味がありません。それらは一億年という過程にとっては余分なものです。
永遠とは化石じみた愚かな夢あるいは解釈です。不死とは無論まったく別物です。どのようにして死から逃れるかを知るために、《遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体》へと入りましょう。

美術館HPより
黒い円柱内の階段で展示室へ

不均衡な均衡状態の中で肉体は磁気を帯びたように動き、人は肉体を離れてアイデンティティを得ます。シンメトリーがアイデンティティに取って替わるでしょう。シリンダーの中(太陽の展示室)ではそれは可能であり、事実、そうなのです。(以下略)

美術館HPより

3つの展示室の中でも
見た目のインパクトが凄いのが
この太陽の展示室(外観はドラム缶)

展示される作品は奈義の龍安寺という
作品名にあるように龍安寺の石庭と
ベンチ、鉄棒などの遊具が2つずつ
傾いた円柱に配置されてます

作者の荒川修作さんの考え方は難解で
凡人には全て理解するのが難しいです😖
けど彼の別の屋外作品である
養老天命反転地や三鷹天命反転住宅と同じく
天命反転をテーマにしてると思われます

天命反転とは・・
死へ向かう人間の宿命、天から授かった命、つまり“天命”を覆そうという荒川+ギンズの思想を具現化したものが養老天命反転地で、両氏の構想を形にした実験的なアートプロジェクトとなっています。人間に眠っている本能や五感をもう一度目覚めさせて、もうひとつの新しい自分を作る、というのがテーマになっている。天命反転とは荒川修作+マドリンギンズが追求し続けた芸術の形なのだと。

ものすごく深いテーマの作品ですが
理解しなくても太陽の展示室に入れば
平らな場所が一つもない異空間なので
自然と五感を働かしてしまいます😓

空間に入らないと体感できない作品
何度訪れても衰えない刺激✨
熱量から感じるかもですが
この作品が一番好き・・というか
荒川+ギンズ作品が好きなんです👍

前述した養老も三鷹も鑑賞済みなので
また機会があれば紹介します🌱

以上、3展示室と企画展が展示される
小さな美術館がNagi MOCAですが
滞在時間は2時間を超えてしまいました🎨
でも今回はここ行くための旅なので
じーっくり鑑賞できて幸せでした😍

近くの喫茶でランチ

美術館の芝生広場に隣接して
新しめなレストランがありますが
鑑賞をし終わった12時半頃には
同じく美術館目的で来たと思われる
多くの方が順番待ちをしていました

なので、お得意の喫茶検索で
営業してそうな店へ行くことに・・
美術館からは徒歩10分ほどでした

お食事・喫茶 いちご

国道沿いある昔ながらの喫茶
入口横のドラえもん気になるが
営業中みたいなので入店

店内もいい感じの雰囲気

入店するとカウンターに
1人いた常連さんと思われる方が
奥にいた店の方をお客さん来たよ〜
って呼んでくれました🤗

メニュー見たらついつい
モーニングに目がいってしまう😓
お食事メニューが充実してるんが
カフェとは違う喫茶の良いとこ👍
そして全てお手頃価格

店の奥様が、水を持って来るなり
若者向けのメニューなくてごめんね🙇‍♂️
と謝ってこられたけどそんなことない
むしろどれも美味しそうすぎて
決めきれずに悩んでるだけ・・

 奥様は僕と友人4人のことを
 年齢より若く見えてるみたい
 この時は推測でしかなかったけど

ドライカレー680円

野菜もついて、ご飯もモリモリな
ドライカレーに驚いてると
友人が頼んだスパゲティもモリモリ🍝
ただ、とても美味しくて食が進む

量に関しては気になりつつも
こういう喫茶もあると思ってた
ただ友人は気になったようで

友人:いつもこの量なんですか?
奥様:お若いからたくさん食べると思って😁

若者だからいっぱい食べるだろうと
サービスで多くしてくれたことが判明
その後も少し会話が続く

奥様:何しに奈義に来られたの?
友人:奈義町現代美術館に来ました
奥様:あ〜あそこ🌱昔は税金の無駄遣いって
 作るの大反対されてたんやけどね・・

確かに28年前、片田舎に
現代美術館を建てるとなると
何のために?って思う人多いやろな・・
部外者やから言えるんかもしれんけど
反対されても建てた町に感謝したいな🤗

そんなことを感じながら
山盛りドライカレーを完食すると
奥様が今度はアイスを出してくれた

一同:これは?
奥様:美術館に来てくれたからサービス😉

町の施設を利用してくれて感謝
という気持ちでのサービス
ありがたいけど恐縮です・・
という気持ちになりました😓

ただ、間違いなく再訪希望👍
Nagi MOCA来たら喫茶いちごへぜひ

店名:喫茶いちご
場所:岡山県勝田郡奈義町豊沢556-7
営業時間:8:00〜17:00
定休日:無し


かつては税金の無駄遣いとされた
奈義町現代美術館ですが
今となっては海外の方からも
賞賛される美術館の一つにもなり
この美術館だけを目的に
奈義町を訪問する人もいる

実際に今回の旅がそれでした
奈義の美術館に行きたいから始まり
近くの温泉で1泊をして
別日で山登るか観光するか
そして食事は地元の店で・・

本当に無駄遣いな施設もあるけど
今は美術館でも観光資源になり得る
前日に行った蒜山でも感じた
建物による地方創生の可能性が
他の自治体でも進めばいいな

建築に携わる身として
それに関わる仕事ができたらいいな🌱

旅のまとめ

Google mapに書き込み

今回は1泊2日で岡山北部と
ちょっとだけ鳥取を巡りました
位置関係はマップで
巡った場所は下記に書きました

各スポットに記事をリンクしたので
興味のある方は読んでみてください😁

6月11日(土)
☕️リンデンバーム|モーニング
🚘道の駅奥津温泉|立ち寄り
🌱旧倉吉線廃線跡|ハイキング

🍙粋呑房すいとんぼう|ランチ
🌿GREENable HIRUZE|建築、アート鑑賞

♨️ゆのごう春美閣|宿泊

6月12日(日)
🎨奈義町現代美術館|建築、アート鑑賞
🍙喫茶いちご|ランチ

この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

39,267件

#一度は行きたいあの場所

53,659件

最後まで読んでいただきありがとうございます。 旅先で見たもの、感じたこと、ふとした思いつき、気になることを投稿し毎日更新3年目。よければスキ、フォローしていただけたら嬉しいです♪