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金沢散策①|金沢建築館と町家で美に触れる

9月30日、10月1日で巡った
金沢について書いてみます🤗

この旅のメインは金沢の後の
能登での夕日鑑賞と観光やったけど
久々に金沢観光したい欲がありまして
有休取得し前のり散策となりました

金沢は、これまで行った街でも
ベスト5に入る好きな街で
今回、12回目の訪問でした😆
てことで金沢の3大観光スポット
兼六園ひがし茶屋街21世紀美術館
には行かず、欲望のまま動いた結果
少し変わった金沢観光になりました

初めての方にはお勧めできないが
再訪された方にはこんな金沢観光も
どうですか?という内容です👍

金沢でモーニング

大阪から始発の特急に乗り
金沢到着は9時半ごろ
早起き頑張ったのは
金沢でモーニングをするため✨

ミステリーカフェ謎屋珈琲店
駅から徒歩圏内なのと
店名の不思議さが気になり選定

店名の不思議さの割には
いたって普通のメニューが並ぶ
ホームズの朝食セットも悩んだけど
少々高いのでワッフルセットを注文


いつもの渋め喫茶にはない
おしゃれメニューに緊張しつつ
美味しくいただきました😋

が、気になるのは何がミステリー?
ミステリーを探すタイプ?
と思ってメニュー物色してると

ドリルカフェメニューを発見‼️

8つのストーリーを選び
一人またはグループで協力して
謎を解いていくそうです
戦料+ドリンク代が必要らしい

謎解き好きには楽しいのかも🔎
ただ金沢観光しに来て喫茶で謎解き
ってのはもったいないな〜😓
地元の人がやるんかな・・

店名:ミステリーカフェ謎屋珈琲店
場所:石川県金沢市安江町19-6
営業時間:7:00〜22:00
定休日:火曜

喫茶から次の目的地まで
およそ3kmほどありました
市内はバスもあるが今回は
時間縛りのないレンタサイクルを利用

金沢駅のサイクルポート

事前にアプリで決済方法を決めておくと
現地のポートでは簡単に借りることができ
料金も1回30分以内やと165円👍

観光地で歩いて散策することが多く
終日使わない場合は移動するときだけ
使えるこのタイプが便利でした♪

金沢建築館

前のりまでして金沢来たのは
2019年に開館した金沢建築館に
行ってみたかったから✨

正式名称は
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
金沢の名誉市民第一号の建築家 谷口吉郎氏の住まい跡地に、吉郎氏の長男で、国際的に著名な建築家である谷口吉生よしお氏の設計により建設されました。

建築館 HP

建築館の建物

道路側の建物正面
建物の裏側

道路側と裏側では敷地に高低差があり
裏側は高いコンクリート壁が聳え
アプローチとして階段がある

建築館の間取り

受付は1階、常設展示室が2階
企画展示室は地階に配置され
全体的にシンプルな間取りでした

2階常設展示出口から
1階ホールから

建物の外観、内部を鑑賞して
谷口吉生氏設計の豊田市美術館や
京都国立博物館の平成知新館と
似てるなと感じました

谷口吉生氏の設計による美術館

10ヶ所中、5ヶ所行ってました🤗

今年3月訪問

東山魁夷せとうち美術館もその一つ
金沢建築館と同様にシンプルで
直線的な外観が特徴的な建物✨

常設展示

1階ホールから2階への階段
2階から1階ホールを見下ろす

常設展示室には迎賓館赤坂離宮の
和風別館「游心亭ゆうしんてい」の広間と茶室を
原寸大で再現していました

游心亭の建築概要
游心亭の模型

游心亭は1974年(昭和49年)谷口吉郎氏の設計により新設された。主和室は47畳の畳敷である。現在の和風別館は「日本らしいもてなしを行う施設」として、主に国公賓の会食や茶会などに供されてきた。

Wikipedia

父親である吉郎氏設計の游心亭を
息子の吉生氏設計の建築館で包み込む
谷口親子の作品を一度に体感できる
建築好きには贅沢すぎる空間✨

游心亭の広間

「水庭」まで伸びる傾斜天井は、外部の景色を室内まで取り込むための仕掛け

現地の看板

水面に光が当たると反射して
天井面に波の揺らめきがうつり
障子を閉めても外部を感じれるそう

赤坂離宮には行ったことないので
本物を見てないんですが
これだけで満足してしまう美しさ😆

吉郎氏のこだわり

眺めてるだけでも満足してたけど
係の方が色々と説明してくれたので
覚えてる分を紹介してみます

畳縁、縁甲板の木目、タイル目地が
揃うように配置しているそうです


障子の横桟が上6、下3なのは
吉郎氏が6対3が好きだったから


広間の照明が六角形なのは
吉郎氏が六角形好きだったから

ここだけではなく茶室の照明や
その他、装飾の中にも六角形があり
隠れ六角形を探すのも面白そう🤗


游心亭の茶室
茶室の椅子席

茶室の床板は松の一枚板
椅子席の座面は竹の子の皮
茶室衝立の装飾は梅
さりげなく松竹梅の材を使ってる

聞かないと分からないけど
知ったらこだわりを感じられる
堂々と配置しないのかっこいいな👍


茶室の丸窓

これは吉生氏のこだわりかもです
写真は丸窓に見えますが
外壁側を見ると開口部は無く
実は照明になっているそう
さりげなさが父親譲りで感動します

ただ問題は照明器具の交換方法
設計した吉生氏は、方法があるんだよ
としか教えてくれなかったため
なんと係の方も知らないらしい😆

そうなってくると本当に照明か?
実は窓なんやないかとも疑ってしまう🤔

広間前の水盤

何も考えずに鑑賞してしまうと
人によっては一瞬ですが
設計者の様々なこだわりを知ると
何度も見返したくなるし
ずっと見てても飽きない空間美でした

こちらの常設展は一般310円で鑑賞可能
広間と茶室以外にも吉郎氏の経歴などが
写真付きで紹介されてました

企画展示

1階ホールから地階を望む

企画展示室は地階ですが
傾斜地のため大きな窓があり
地階とは思えない雰囲気でした

現在は11月27日まで
木で創る展が開催されてました

企画展示室(写真は一部を除き可)

会期がまだ先まであるため
詳細は書きませんが

昔から続いてきた伝統的木造の
技術継承や現存する建物を守る技術
最近注目されてる新たな木造建築の
これからの動きなどを紹介する展示

建築という一括りの中でも
個人的には木造建築が好きなので
とても興味深い内容でした

一般800円で企画展と
常設展も鑑賞できるので
まとめて見るならこっちですね🤗

名称:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
場所:石川県金沢市寺町5-1-18
開館時間:9:30〜17:00
定休日:月曜
鑑賞料:常設のみ|一般300円
    企画+常設|一般800円

犀川大橋

建築館までは自転車で来たが
その後は歩きで散策することに

犀川大橋

美術館に来る時にも通った橋が
気になってたので再び渡ってみる

左から読む看板
歩道側に設置された照明

橋の上部に左から読む橋名看板
その他、装飾の雰囲気から
古い橋やと想像ができる

犀川大橋
現在見られる犀川さいがわ大橋は橋脚の無い橋で、大正13年(1924年)に完成したものです。東京帝国大学大学院を修了し米国留学から帰ってきた関場茂樹せきばしげき氏が設計しました。英国製の鋼材を使用し、市電の荷重に耐えられるよう設計されているため、現在でも強度を保っています。

鉄橋として国内有数の歴史を持つ犀川大橋は平成12年(2000年)に国の登録有形文化財に指定されました。

現地の看板(一部抜粋)

まさか100年近く前の橋とは・・
強度もすごいけどデザインも
一周まわって新しささえ感じる✨
いつまでも残って欲しい橋

町家情報館

金沢建築館から犀川大橋を経て
徒歩30分ほどでたどり着いたのは
町家を利用した町家情報館

こちらは建築館の企画展で
展示されてた模型で知った建物
近そうだったので来てみました🤗
しかもなんと無料で内部見学できる

町家情報館の模型(木で創る展)

模型で気になったのは
塔屋のように突き出した部分
町家にしては珍しいので
本物を見てみたいと思いました

町家の裏側

正面からだと道幅の関係で見えず
裏手に行くと突き出た部分見れました
妻側は壁、平側は窓になってて
展望室なのかなとも思ったり・・😂

2階から確認

突き出た部分には床はなく
1階から吹抜けになってました
吹抜け部に面する2階から確認
縦横に大きな空間には
縦横に柱、梁、貫が配置されて
巨大なジャングルジムのようでした

1階和室から見上げる

1階から見上げるとさらに開放的
ただこの開放的な空間は何やろう
町家内の説明を確認していくと見つけた

吹抜け空間は温度差や気圧差を利用し
風の通り道を作る暑さ対策のようです

現在は改修時に断熱材などの
防寒対策をしているらしいが
建物構造は建築当時のまま

この町家は江戸末期の建物らしいけど
冷たい空気は下へ熱い空気は上へ・・
という原理を使えば電力を使わず
換気をすることができる
そのことを建築当時の職人は
知ってたってことなんやな👍

そして今となってはエコ換気🌱

そういう技術的な面からしても
町家って魅力的やと感じます

その他の空間

2階座敷(10畳)
2階座敷の縁
茶室(4.5畳)
奥の間(10畳)
前二階
町家情報館の役割

町家情報館は旧川緑米穀店を
改修・整備した情報発信拠点だそう
建物内の部屋には改修前の写真も
展示されてて比較するのも面白かった

こんな感じ自由に見学できるが
情報発信拠点ってのが本来なのかも
訪問時は打合せされてる方もいて
もしかしたら相談に来てたのかな
(内容はわからないけど)

町家って憧れはするけど
古いままで維持するのは難しいし
かといって修繕するとしても
何をどうすれば良いかわからない
そんな時に相談に乗ってくれる拠点は
本当にありがたい場所やなと感じます

古い建物が多く残る金沢らしい場所👍

名称:金澤町家情報館
場所:石川県金沢市茨木町53
時間:9:00〜17:30
定休日:水曜
入館料:無料

情報館を出ると15時前
宿へチェックインしに向かい
ちょっと休憩後再び街へ・・
続きはこちら✏️

■この記事で巡ったスポット

緑線:徒歩|橙線:自転車

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一度は行きたいあの場所

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