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『この世界の片隅で』①サハラ砂漠に会いに行って、流れ星が10分間隔で流れるのを見たのだ(その3)

(写真はみんなのフォトギャラリーから頂きました!)

サハラ砂漠を目指した旅、その3、です。前回は、サハラ砂漠に行くために中継となる街につき、そこで四駆の車に乗せてもらうところで終わりました。その続きから!

かれこれ30分も、見渡す限り何も見えない、乾いた土の大地を走っていた、、、
4人はココロ躍らせていたから、そんなことどうでもよかった。
そしてそれが、1時間経過し、そして、1時間半くらい経つ頃、あああああああああーーーーー砂漠が見えてきた!のであった!
あーーーあこがれのサハラ砂漠!!!
ちょうど、子どもの頃、公園で砂場で遊んでいた頃見たように、普通の地面があって、少しづつ、裾野で細かい灰色の砂が広がり、それがだんだん高さを増していくように砂場があったと思うのだが、サハラ砂漠は、ちょうどそれと同じように、なだらか~に薄いきなりのような色の砂がだんだん厚さと高さが増すような感じで、でもどこまでもどこまでも広がっていた。

その目の前に、私たちが宿泊するホテルが、ほんとうに1軒だけ、あった。それ以外は、見渡す限り、砂漠。ホテルといっても、土で作った家で、平屋であった。
私たちを乗せてきてくれた運転手は、車から降りて、ホテルの男性に何やら物資を渡し終えると、はしゃいでいる私たちにむかって、『はい、じゃ、ここでね』と、さらっと言って、『明日は朝はやい時間に来ると思うよ』と言って、またすぐに来た道を帰っていった。

とりあえず、ホテルにはいると、中は、やはり土でできていて、4部屋くらいあり、しかし、そのどれも、ドアなどはなく、土壁で仕切られているだけだった。
そのうちの1室に私とほかりが荷物を置き、ゼンギョウさんたち二人はもう1室に入った。

ホテルのオーナーは、現地の人で、彼以外人をみていないような気がするので、一人でホテルをしているみたいだった。
オーナーは、はやく砂漠の上を歩きたい!とはやる私たちに、『砂漠はね、昼間は暑くて歩けないから、少し陽がかたむいてからね~』と言い、台所のほうへ行ってしまった。

そうなのだ。カンカン照りで、暑いのだ、、、、
でもでも、家の中にいるのは、電気もないので、暇でしかたがない。
ゼンギョウさんたちは部屋の中にいたみたいだけれど、私とほかりは、外に出てみた。

いや、暑いのだ、暑くて、1分もいるとへたりそうなので、私たち二人は、ホテルの外で、ひさしの下の、日陰になっているところで座り込み、砂漠を眺めることにした。そこしか、陰になっているところがないのだ。
どおおおおおおおんとした暑さ、と、言葉にしたらそんな感じだった。
暑くて、動けない、という感じで、私たちは、へたりこんだまま、たまーにお喋りしながら、陽がかたむくのを待った。ほかりは、おもむろに、温度計を鞄からだしてきて、『あ、52度』と言った。温度計なんて持って来てたんだ、さすが理系ほかり、と思いつつ、これまで、アフリカの人はあまり働かないとかいう話をよく聞くことがあったけれど、こんな暑さじゃうごけないよぉぉぉと思っていた。

ホテルには電気も水もないので、電気は発電機、水は、水がめにためて使っていた。
この日、お風呂にはいった記憶がないので、たぶん、入らなかったのだと思う。

さて、やっと、太陽が少し低くなってきた頃、『太陽が落ちきったら、今度は明かりがなくて、行ったら帰ってこれなくて危険だよ』とオーナーが教えてくれ、太陽が落ちる少し前くらいに、4人はやっと目の前に広がるサハラ砂漠に足を踏み入れたのでした。

サラサラの細かい砂で、足をとられないように、4人が思い思いに、互いのいる場所を確認しながら歩いた。感動~のひとこと。地図でみただけのアフリカ、写真でみただけのサハラ砂漠を、こうして踏みしめているのだった!
しばらく歩き、夕日も沈む頃、写真をとった。私とゼンギョウさんたち2人。撮影はほかり。砂漠の真ん中で、3人が夕日を指さしている写真なのだが、青い空のしたに広がる砂漠と、粗末な恰好をした3人が嬉しそうに写っている。いまでもその写真は実家においてあるので、いつかここにも掲載できると思うが、私の人生の1枚をあげるとしたら、家族写真をのぞけば、この写真が思いで深い第1位になると思う。そのくらい、はじめての砂漠は感動的だったのだ。

ホテルのオーナーが、ひとりで用意してくれた夕飯を4人で食べた。そして、サハラ砂漠での夜がやってきた。

(次回につづく)

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