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1点10万円の絵画を売って600万円の売り上げが出る場合を考える
先日に公開した記事で日本のアート市場で売れやすい絵のサイズと値段について紹介しました。
売れやすい絵のサイズは4号〜50号、売れやすい値段は10万円前後、実際にオークションで取引された金額の中央値は126,000円でした。
今回は実際にアート作家として絵画作品を売って生計を立てる場合、どのくらいの出費があって、どのくらい手元に残るのかを考えていきます。
10万円の作品を売って600万円の売り
一番売れた絵画の値段は〇〇円で、売れたサイズは〇〇
日本のアート市場は他国と比べて小さい。日本のアートマーケットは小さすぎて海外からの注目度合いも低い。日本のアートマーケットを独自に分析したレポートが少ない。
アート業界について調べていると、このような嘆きを至る所で目にしますが、最近は日本のアートマーケットについて単独で分析したレポートを目にすることもできるようになってきました。
日本のアートマーケットの分析は文化庁と一般社団法人 アート東京が
アートフェア東京2022に出展する方法を考える
2021年3月に東京、有楽町にある国際フォーラムでアートフェア東京2021が開催されました。2020年3月はコロナの蔓延が日本でも始まった時期で大型イベントは軒並み自粛を始めた頃でした。
今年も自粛によって開催されないだろうとは思いつつも、一応チケットだけは買っておきました。昨年と同様に直前になって中止。になると思っていたのですが、そのようなアナウンスが発表されることはなくそのまま開催される運び
日本にいるアート作家の人数を調べてみる
美大の卒業生は毎年2万人いると言われています。各美大の卒業生は大学毎に発表されているので、全部足し合わせれば正確な数字を把握することができます。ですが、国内の美術大学の数を正確に把握することですら結構な手間がかかるので文献から数値を参照します。
アート業界にいる方が書籍で卒業生の人数を紹介しているので、そちらから数字を拝借しました。MISA SHIN Galleryを運営している辛 美沙さんが出
アート作家を50年間続けたあとに何が見えるか
毎年2万人が美術大学を卒業し、社会へと旅立っています。「アート作家です」と名乗って堂々と活動している人も少なからずいますが、大半はデザイン業界に居場所をみつけたり、アルバイトをしながら細々と制作活動を続けたり。
私の妻は正社員で社会人として働きながらアート作家として活動をしています。もうすぐ美大を卒業して10年ほどたちます。作家として自立できるほどには売れていませんが、個展を開くと毎回来ていただ
バーチャルギャラリーを作って絵画作品を展示する
2020年には3回も絵画の個展を開くことができました。実際に開いているのは妻で私は手伝いをしています。昨年は、個展の開催期間が緊急事態宣言と重なることもなかったので個展スケジュール的には影響を受けませんでした。
2020年はタイミングを見て外出し、ギャラリーや美術館を訪問していたのですが、2021年に入ってからは緊急事態宣言が出ている影響で外出をしていません。そのため、個展の開催はおろか、開催す
LNGの価格高騰が電力業界に起こしたこと
年明けからばたばととしていたので記事の1か月ぶりの記事更新となりました。普段はアートとマーケティングに関することを書いていますが、
今回は本業に近しい分野について書いてみます。
私は普段、電気設備屋さんとして仕事をしていることが多いです。プラントだったり、工場だったり、インフラだったり、こういう設備を動かす電気まわりの面倒をみています。設計して、作って、検査して、納品して、お客さんに使ってもらっ
外出自粛の開始。人の接触を避けつつもアート作品は展示したい
2021年1月7日に緊急事態宣言が発出されました。
少なくとも1カ月は外出自主生活の要請を受ける生活が予測されます。
3月にはアートフェア東京が開催される予定ですが、
昨年と同様キャンセルとなる可能性が結構あります。
今のところの開催予定は3月19日~21日。
開催の可能性は低いですが一応、
チケットは買っておこうと思います。
値段は一人4000円します。
昨年はチケットの払い戻し対応があっ
2020年のアートマーケットと2021年のアート活動戦略
2021年にアート市場でどんな活動をするか。その方針を探るために、年末年始はアートマーケットの記事やレポートを調べたり、本を読んだりして過ごしました。
非常に多くの情報に触れたため、どのように方針をまとめていくか悩みに悩んだのですが、ある程度まとまってきたので私自身の頭の整理もかねて、2021年のアート活動戦略を記していきます。
2020年のアートマーケットレポートの正式版はまだどこからも発表
【年末年始おすすめ】アートを売るために学んだ本、アートの基礎知識編7選
今年はアートの歴史や基礎についても学びました。
美術も先人達の積み重ねによって成り立っているので、歴史を学ぶことには大きな理由があります。
アート作品のブランディングをしたいならば、アート史の勉強は必須です。
アートの値段がどのように決まるのか。
どんなアートが評価されるのか。
これからのアート作品を作っていく方向性。
それらが学べます。
現代においては、オリジナリティを発揮するのは不可能に
【年末年始おすすめ】アートを売るために学んだ本、マーケティング編6選
年末年始の休みに入る方が多いんじゃないでしょうか?
例年は実家に帰省してテレビなど見ながらゆっくりくつろぐのですが、今年は帰省が難しいので自宅で過ごす予定です。
普段だったら確実にテレビや映画を見て時間を過ごしていると思うのですが、今回はまとまった時間が取れるので勉強に時間を費やそうと考えています。
2020年の振り返りですが、
今年は150冊ほど本を読みました。
元々、読書量は多い方ですが、
売れやすいアートの価格帯、アート作品の値段の付け方
アートバーゼルのレポートによると、
2019年のアート市場はトータルで6兆4000億円ほどが取引されました。
取引されたアート作品の点数はおよそ4050万点です。
取引額をアート点数で割ると、
平均額は15万8000円になります。
アート作品1点の平均価格が15万8000円。
この数字を見て、高いと思うでしょうか?
それとも安いと思うでしょうか?
アート作品の価格という面から、
今回は売れや
分業でアート作品を作るという考え方
アート作品を作る上で、一人で制作活動をしている方が多いと思います。
私の妻は油絵を制作していますが、制作はほとんど一人で 行っています。
前回の記事で集客や販売を分業するという考え方を紹介しました。
今回の記事では、制作を分業するという考え方について紹介します。
忙しい人向けのまとめ美術の歴史を振り返ってみても、工房として集団で作品を作ってきた時代が存在している。
オランダのレンブラントは工
アートの制作者が一人で生計を立てる難しさ
前回からの続きだと思って書いてます。
が、この記事だけ読んでも簡潔する内容で書きます。
前回の記事のリンクを貼っておきます。
忙しい人向けのまとめ美大では制作は教えてくれるけど、集客や販売は教えてくれない。
制作だけ頑張っても作品が売れる可能性は低い。
集客と販売を強化するにはギャラリーの協力が必要。
有名ギャラリーに無名の作家が押しかけても相手してもらえない確率が高い。
若くて元気な画廊を見つ
自分のアート作品を売って生活していくということ。マーケティング手法への繋げ方。
私の妻は美大の卒業生です。油絵を専攻していました。
学生時代は、卒業制作で優秀作品に取り上げられるくらいには絵の実力が認められています。
卒業後も油絵の制作を続けています。
私が知っている範囲ですと、美大卒業後は制作を辞めてしまう人が多いように感じます。おそらくは、収入面が不安、制作スペースがない、制作して展示するための時間が確保できない。
こういった理由から継続できなくなった人が多い印象です