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生きねば

「生きねば」

映画、「風立ちぬ」のキャッチコピーだ。
四年前に録画していた「風立ちぬ」を今更ながら観た。

優先順位が低く、観るのが遅くなってしまった。

大人になってアニメを観なくなった影響が大きい。

「生きねば」たった一言だが、世界観とのマッチ、言葉の力強さを感じる。

好きなシーンがある。雨上がり、主人公とヒロインが呟く。「虹なんかすっかり忘れていました」「生きてるって素敵ですね」

太陽なくして虹はなし、です。


ようやく、ボツリヌス菌注射の効き目があらわれてきた。

一昨日は、妻と娘で受験予定の中学校の説明会に足を運んだ。まだまだ首は辛いが一度見ておきたかった。

娘の志向にはピッタリの中学校だ。あと一年受験勉強。塾の都合があり、12月から勉強は私が教えている。

息子は祖父と御徒町将棋センターに行った。12月は3勝3敗だったが、今回は6連敗。前回は大人たちが油断したのだろう。今回は有段者の振飛車に苦戦したようだ。

まだまだ先は長い。


◎小説『皇帝と拳銃と』(倉知淳)「刑事コロンボ」の衣鉢を継ぐという触れ込みだが、私の世代だと「古畑任三郎」を想起させる。

黒い服を着た慇懃で死神のような刑事が登場する。しかも、倒錯ミステリー。つまり、犯人の犯行は先に明かされる。

「古畑任三郎」好きには、否が応でもその姿が重なる。キャラの濃い刑事、倒錯ミステリーとしての完成度、読みどころの犯人の殺害方法。


「風立ちぬ」では夢の世界が登場する。「皇帝と拳銃と」にも現実には考えられない刑事が登場する。

人の想像力は尽きない。

想像物に親しみ、楽しませてもらってきた。きっとこれからもそうだ。

「一日一日をとても大切に生きてるんだ」

生きねば。

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