就職・面接指導者の心得
フリー面接トレーナーのnoriさんです。
面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ】
悩んでいる人も、これから考える人のためにも、今みなさんが向き合っていくことについて書きますよ。
今回はいつもと視点を変えて、我々指導者側に対する想いをお伝えしたいと思います。
就活、転職者は就職・面接の相談や指導を受ける際の参考に。
指導する側の方は、指導方法の参考にしてくだされば幸いです。
今日の【めんたいこ71】
就職・面接指導者の心得
私たち就職支援を行う者は、就職支援の勉強を行っています。
実際に実務経験を積むこと、専門の勉強(例えばキャリアコンサルティングや労働市場、労働環境、関連法規等)を行うことで、就職に悩まれる人々を専門家の立ち位置で支援しています。
では、その心得とは何か?
それは、指導者側の価値観を捨てることだと私は考えています。
人には誰にでも価値観があり、それは言語化されているものから、自身ではまだ言語化がされていない、無意識化の価値観もあります。
例えば、長年営業職をしていた方で、指導者になった場合、
このAとBは同じ営業職を経験されていますが、本人の営業職という仕事に対する価値観が異なるため、相反する指導になっています。
これはAとBどちらが正しい指導かと言えば、いずれもあってはいけません。
A、Bどちらの指導も言うなれば価値観の押し付けです。
私たち指導者は、個人の価値観や経験談に基づきアドバイスを行うのではなく、本人に寄り添い、本人が意思決定をできるように成長を促すことが役割です。
仕事のアドバイスは誰でもできる/している
私たちは、一度でも就職をして働いたことがあると、仕事に対する価値観が形成されます。
仕事の価値観は案外強く根付き、人にアドバイスをする際は、色濃く自分の価値観が出てしまいがちです。
あるいは、長年指導者を経験すると、様々な成功事例もできますから、就職や面接のやり方や考え方までにも、その指導者の価値観が反映されがちです。
それは、この「個の時代」と呼ばれる現代社会において正しいのかと言うと、必ずしもそうではないはずです。
しかし、就職の経験がない方や面接に苦手意識がある方にとっては、指導者の意見は、いわば「正解」かのように映ります。
その与えられた「正解」を頼りに就職活動を行うことで、うまく就職できる可能性もあります。就職後も長年働くこともできるかもしれませんが、やはりそれは必ずしも全員に一致する情報ではありません。
私たち指導者が目指すことは、就職や転職を機に、相談者自身のこれまでの経験を振り返り、強みを理解し、自分で意思決定ができるように自信を身に付けてもらうことです。
就職・面接指導者は成長を促すパートナー
大学生などの就活生には、「内定が取れたらそれでいい」と、もしかしたら余計なお世話だと思われているかもしれません。
初めての就職も初めての転職も、何度目かの転職も、人生の岐路です。その時々に自分の魅力を伝えるためには、その都度振り返り、自分の良さを見つけることで自信がつきます。
また、その魅力を伝えるための努力や、自分の市場価値を確かめにいく行為自体がチャレンジですので、様々な点で成長できる期待が持てます。
持続的に成長し続ける方は、どの志望先からも魅力的に思われるはずです。
このような意味合いで、私たち指導者は、就職や面接の指導を機に、相談者の成長を促すパートナーである必要があると考えています。
そのために、私たちは、己の価値観ではなく、相手の価値観を尊重して意思決定ができるように支援していきます。
今回はここまで。それじゃあまた(@^^)/~~~
学生など若者に低価格で就職支援を行っております。サポートをいただいた際には、その活動の原資にあてたいと思います。 皆様のご支援が社会で活躍する若者の後押しにも繋がりますので、ぜひご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。