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人間の肯定という至上命題 呪術廻戦過去編
特権性を持った人間は何に奉仕すべきか、才能は誰のものか。
夏油のヒューマニズムとその挫折、五条の愛や共感に基づかない無条件の人命尊重。
そんな、呪術廻戦過去編についての書き散らしです。ストーリーへの言及を含みます。
五条と夏油、この2人の天才の思想は対照的だ。圧倒的な力を持ちつつも弱者救済は嫌いだと公言し、でもその能力を使ってやりたい悪事もないので差し当たり人助けに力を使う五条。一方で自身の特権
自分とよく似た他者の存在を、遠くに感じた瞬間
米津玄師の「サンタマリア」という楽曲のMVが、狂おしく好きだという話。
この楽曲では、ガラスの壁を隔てて話をする2人の人物が描かれる。2人は一つの面会室にいて、手のひらを合わせられるほど近くにお互いの存在を感じていながら、互いに触れ合うことができない。この2人の片側が「僕」で、彼の視点から歌詞が語られる。
ー 今呪いにかけられたままふたりで
いくつも嘘をついて歩いていくのだろうか
(中略)
様
ヨルシカ「靴の花火」とよだかの星
「靴の花火」は優しいギターの音色と美しくも痛切な歌声が胸を刺す、ヨルシカの代表的な楽曲の一つだ。MVでは悲しげな一人の少女が描かれ、その合間にフラッシュのように「よだかの星」の文章の断片が映り込むことで、小説と音楽とが共鳴しながら展開していく。
https://youtu.be/BCt9lS_Uv_Y
ご存知の方も多いと思うが、この曲は宮沢賢治の小説「よだかの星」が歌詞のモチーフに使われている