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邪道作家第一巻 新あとがき

意味があったのか、それは分からない。
あの作品を書き上げてから10年近くになる。それからも意味はあると信じて書き続けたし、自分で何でこんなものを書いたのかと思うものもあれば、無我夢中で書きあげた原稿もあった———累計どれだけ書いたか分からない。

邪道作家シリーズだけでも23冊、数百万文字を超える。今の所、1円にもなっていないが••••••我ながら呆れたものだ。大した金にもなっていないのに、シリーズ完結まで書き切るとは。

それだけは、確かな誇りだ。

そこまでやる奴が地球上にいるか知らないが、貴様らの中に何十年も費やした事柄が一つでもあれば絶対に分かる••••••成果が出るかは分からない。成功や勝利なぞ恵まれた状況の奴らだけの御伽噺だ。

それでも、まだだとやり遂げたならば、そこに後悔だけはありはしない。

気合で凌駕し根性で耐え抜き、精神論を以てそれら二つを無限と成す———持たざる者に出来るのはそれくらいだ。結果得られたものはあらゆる方面で罵詈雑言の嵐だったが、連中と違って胸を張れる。

よく分からんサイトの使い道に上達していればもっと要領良く売れて成功していたのかもしれないが、まあ今更言っても仕方あるまい。このサイトにしたって使い方すら良く知らん。

コメントなんぞ知らんぞ。案の定、下品な名前のユーザーのやっかみだったしな。

最近、才能だの環境だのを理由にする輩が多いが、それくらいやってから言えという話だ。少なくとも執筆に才能なぞ要らん。

何せ、文字を書くのに才能は要らない、という実に消去法と言って良い理由で私はこの道を選んだからな!!

事実、必要ない。それだけは確かだ。

まあ、実際にはこれまでの投稿記事を見れば分かる通り、貧乳武士道少女とか出す事こそ肝要であって、それ以外など誰も見ていないので安心しろ!! 文章力などそんなもの。そもそもいるのか? とさえ、思わざるを得ない。

要領の良さ、それに尽きる。ネット上での宣伝能力だとか、よく分からんコミュニティでの媚の売り方とかそんな感じだ。逆に執筆力を上げるなら私のようにそれら全てに目を背ける必要があるが、つまり、そういう事になる。

やれやれだ。嬉しくもない。

まあ、ある意味金を払わないのであれば客でも何でもないのだから気楽とも言える••••••払われたところで読者が求めるのは美少女作家のサインとかであって、別に私がやる必要はない気もするが。

私ならそうする。漫画家ならイラストがあるが、作家にはそれはない。

作家に夢想を押し付け過ぎというか、理想を求めるのも読者の性か。よく分からん話だが、まあその辺のアイドルグループが書いてるとでも思っておけ。正直、それでいいんじゃないか?

言うまでもないが読者のバトンリレーなど綺麗事だ。何故かある程度、綺麗な言葉を書かなければまとまらずに終わらなかった。人生妥協ということか。実際に読者が何をしたかといえば、妨害だけは多かった気がする。


媚を売るネットコミュニティが好まれる時代に、こういう作家が受ける筈もない。


それでも、とりあえず書くべきは書き上げた。
それだけだ。他の事なんて考えた事すらない。

思うに、成功とか人の目線とか、上手く出来るかとか社会的にとか世間一般でだと考える暇があったらやればいい。何であれやれば上達する。

所謂非人間、サイコパスとして生まれた私みたいな殺人鬼候補でさえ、心に訴える物語を書いたのだ。間違いない!! 何せ実際にやったからな!!!

評価されるべきは、そこなのだ。才能だの環境だのが良ければ出来るのは当たり前だ••••••執念こそが他を凌駕し、分かりやすく持ち上げられなかろうと、才能だけ環境だけの凡人より出来ぬを成し遂げるこそ偉業と言える。

いや断言する!! それこそが「全て」だ!!!

他に何がある? 私は死にかけの人間も何人も見てきたが、生きていればいずれは死ぬ。そして、死ぬ際に得られる利益は御大層な施設くらいだ。だが、誇りだけは失わない。

少なくとも、私はそう思う。
ま、思うだけで金にならねば笑えんがな!!

精々木っ端微塵にくたばってやるとしよう。あの世なんてあるのか知らないが神仏程度に「執筆の偉業」は笑わせない。

仮に笑えば、殴る。容赦無くな!!


それぐらいの自負は持つがいい。作家として言える読者へのセリフなんぞ、それ以外に何がある? 何であれ、己が使命に比べれば些末事だ。


その道だけは、決して譲るな!!
邪道作家からの、唯一無二の忠告だ


じゃあな読者共。もう会いたくも無いのでこれでさらばだ。
果たしてこんな文に意味があるのか書いてる私でさえ分からないが、まあ長いこと執筆してれば分かるが急に執筆する羽目にはなるものだ。

もう一度言う。執筆に才能など要らん!!

実際にやった、やり遂げた「私」が言うんだ間違いない!!!


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