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きのこを見つけたら
今朝、ふと手にとったノートに、なつかしい青森での思い出が書いてありました。
🌲
母と、母の幼なじみのNさんと平川町へ。温泉帰りにみんなでお茶。
Nさんはいろんなことを話してくれる。
ある日、山菜取りに行ったとき、大きなきのこの株があったと言う。食べられなさそうだけど、あまりにかっこいいので持ち帰り、きのこ鑑定の店へ持ち込んだNさん。その、結果としてやっぱり貴重なものだったきのこを、お店に譲って帰ってきたらしい。
きのこをかっこいいと思うセンスが、ちょっと楽しい。
それに、きのこの鑑定所なるところがあるとは…。
しかも、お金を受け取らずにあげちゃうとは…。
🍄
Nさんは、母より少し年上の男性。
わちゃわちゃおしゃべりをしながら、山や海や温泉に行く友達です。
母にはそういう友達がいっぱい。
中でもNさんは自然に詳しく、小さい頃から白神山地を自分の庭のように遊んできた、私が尊敬する大先輩です。
彼とドライブをすると、「この木に花が咲いたら、もうすぐ近くにたけのこが出てくるよ」と教えてくれます。Nさんにとっては当たり前のことが、私にはなんてキラキラしていて、楽しいんだろう。やんちゃで、食いしん坊で、楽しいことが大好きなNさん。どうしてきのこ鑑定のお店なんて知っているの。どうしてそっちのめずらしいきのこはお店に持ち込まず、生のまま味見してるの。ちょっと危なっかしくて、おもしろい。そんなNさんと青森の山や海をいっぱい回ったことをなつかしく思い出しました。
Nさんはまだ70代だけれど、危険だからとずいぶん前に車はほとんど運転しなくなりました。私も母も車どころか免許を持っていないので、あのときみたいに「今日はどこ行く?」ととりあえず集まるなんてことももうないのかもしれません。
それでも、昔のメモでよみがえる鮮明な記憶!
今朝は、嬉しい時間をもらいました。
Nさんに会いたいなぁ。
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