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立春とImbolc

前回冬至について書いてから、もういつのまにやら立春です。

1月も後半になってからは、5時に真っ暗ということもなくなり、太陽が高くなってきたんだと感じます。
そんな日々の移り変わりがほっとするような、同時にどこかもの悲しいような、そんな思いです。

季は待ってくれないから季なのだ

さて、立春ということで、もう暦の上では春、また節分ということで新たな年ということになりますね。
また、冬至は北欧の国々やケルト、ウィッチクラフトの世界ではユールの祝祭でしたが、立春のこの時期はインボルク(イモルグ、Imbolg、Imbolc)としてケルトの祝祭、魔女のサバトの日だそうです。
太陽の動きに敏感であること、そして春を心待ちにしていること、それは民族や地理が大きく離れていても変わらないものなのだと感じます。

私は冬が苦手なのに好きなせいで、薄くなった氷や水っぽい雪に何だか切なくなります。温暖化のせいなのか、年々積雪量が減っていく様子にも寂しさを感じます。冬は頭も身体も働きが鈍く、重く感じるというのに。
多分、いつでも私は季の流れをせきとめて、それをじっと掬って見ていたいのかもしれません。
美しい景色が一瞬で消えてしまうことに耐えられないのかもしれません。まるでいつも死ぬのが怖くて怯えている様です。

それでも、流れているから美しい、止められないから、変化そのものだからこそ光を乱反射させていく水面の眩しさを知っています。
冬でもない春でもない、冬であって春である、そんな今のこの空気を、温度を、空模様を、木々を、見逃さずにいけたらと思う次第です。

冬から春へ
すべての季節を抱いて冬は眠る

どんな季節も、どんな季も、生命は流れ、巡り、営まれていますが、そんなことに常に向き合っていられないのが実情です。
それでもたまにはふと腰を下ろして、今という季を思い出したいものです。
そのために写真を撮ったりするのかもしれません。

生まれる

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フィルムポートレート個展
「Vivere」
2/28~3/11@喫茶ナチュラル(JR横浜線古淵駅徒歩5分)

※5日(日)、6日(月)お休み
11時~21時open(最終日17時まで)
入場無料。飲食店のためオーダーをお願いします。
お昼時は混雑するため14時以降がおすすめです。モデルは奈良岬さん。全作フィルム撮影で撮影、手焼きも展示予定です。

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