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元コピーライターのわたしを信じてくれたみなさん、ほんとうにありがとう。

昔、わたしは広告の仕事をしていた。

小さなプロダクションに入って、研修期間などは

ほとんどないまま、コピーなどを書いていた。

一度だけチーフのみゆきさんに連れられて側で

彼女の仕事ぶりを見学した後は、わたしもすぐに

現場に行かされた。

コピーライターって机の上だけでできる仕事だと

しか思っていなかった、あまあまなわたしは

途方に暮れた。

例えばお店取材や、様々な職業の方に話を聞いて

時にはお店の名前を間違えそうになってすごい

剣幕で怒られたこともある。

エフエム放送のラジオCМなどでも、暮らしに役立つ

アイデアをおしゃれに紹介してほしいみたいな

オーダーも、あまり上手く書けなくてなかなか

採用されなかった。

キャッチフレーズはともかく、わたしはボディコピー

(商品の説明文的なこと)がほとんど書けなくて。

起承転結で文章を書くことが苦手だった。

だからキャッチフレーズばかりは採用されるのに

ボディコピーはいつも朱の入った原稿ばかり。

まぁ落ちこぼれですわ。

学校時代もほとんど落ちこぼれだったし。

会社でもうまく世間の荒波に乗れなくて溺れ

まくって。

溺れる度にそれでもだれかが、浮き輪をわたしに

投げかけてくれていたのだと思う。

でも心を病んで、仕事を辞めた。

誰かが着ているチェックのブラウスも

原稿用紙にみえてしまった時に。

冷や汗が出ているのを電車の中で気づいて

こころを病んだのだと知った。

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あえて名付けると言葉恐怖症のような。

このままだと好きだったはずの書くことも

病的に嫌いになってしまうかもしれないと

想いながら、広告じゃない言葉を書き貯めていた。

そんな折、祖母が死んでしまう。

祖母になにもお返しできなかったなって悔やんで

居た頃、ダ・ヴィンチ誌での公募をみつけた。

カッコつけて言えば祖母への手紙のつもりで

書いてみたかった。

公募に心が動いたもうひとつの理由は、チーフの

みゆきさんにずっと言われていた「あなたは、

ボディコピーがぜんぜん書けていない」という言葉

だった。

確かにかけなかった。

ほんとうになさけないぐらいに。

そして長い文章がトラウマになった。

そのダ・ヴィンチの公募は合格すれば、わたしは

もしかしたらあのトラウマから逃れられるかも

しれないと思った。

そしてなんとかぎりぎり佳作ですべりこんだ。

合格者は、その雑誌に原稿を書いてオッケーで

あれば採用されて原稿料も発生する。

しかし採用されなければそのままだった。

数年間そんな生活を続けた。

署名の原稿を書いたのはそこがはじめてだった。

初仕事はわたしは本が好きだった祖母にちなんで、

演出家、久世光彦さんのご著書

『ニホンゴキトク』の書評エッセイを祖母の

思い出をちりばめながらエッセイらしきものを

書いた。


編集の方とは、これまた鬱になりそうなぐらい

ダメ出しの連続でまたもや書くことが

嫌いになりそうだった。

そしてコピーライターという肩書はもう捨てた

ままだった。

年月が流れnoteにやってきて、あと1ヶ月ぐらいで

1年がやってくる4月末、noterのみなさんに肩書や

キャッチフレーズを書かせていただくという

仕事をすることになった。

元コピーライターのままで。

こんなわたしに発注なんかくるのだろうかと

いう想いに背中を押してくれたのは、緑川凛さんと

みこちゃんだった。




そしてわたしは元コピーライターの看板を

まだはずしていないけれど。

元コピーライターのまま、リクエストのあった

noterの方々にキャッチフレーズをつける仕事を

この1ヶ月ほどでさせていただいた。

正直、こわかった。

書けるのだろうかとこわくて。

それでも、一生懸命わたしなりにオーダーして

頂いた方の記事を読んで肩書などをつけさせて頂いた。

商品のコピーを書く時の緊張とははなしものに

はならない。

だって、ひとりひとりの人生が今まであって

その人生の時間をわたしの言葉ひとつでだいなしに

してしまうかもしれないのだ。

だから、ほんとうにこわかった。

でも、みなさんとメールで方向性を会話しながら

キャッチフレーズを作らせて頂いて、その時間は

とても幸せでした。

いつもひとりのひとのことをずっと考えながら

手紙を書いているような至福の時間。

もう看板を下ろしていたわたしを信頼してくれて

オーダーしていただいたみなさんほんとうに

ありがとうございました。

noteに来ておかげ様で1年経ちましたが、こんなに

喜んでいただけるなんて、感無量です。

キャッチフレーズを作らせて頂いた方々の記事を

ここに紹介させてください。

記事のラインナップだけですみません。

🐾  🐾  🐾  🐾  🐾  🐾  🐾  🐾  🐾














そして、肩書サービスとは別に、


この商品のモニターになっていただいた、

ゆうのうえんさんと、丸武群さんの

プロフィール記事をわたしがゆうのうえんさんと

丸武群さんのつもりで書かせていただきました。

やったことないですがコスプレ的文体って

いうんでしょうか、すごく楽しかったです!

その時の記事がこちらです。



そしていち早くわたしの仕事にエールを贈ってくれたのが

今朝感動の嵐吹きまくるたまごまる杯のフィナーレを

終えたばかりのたまごまるさんのこの記事でした。

たまごまる杯で忙しい中、こんなふうにわたしの

言葉が足りなかったところは補完してくれた

最強の記事を書いてくれました。

そしてななんとこの肩書サービスの第一号の

お客様は、たまごまるさんでした。



たまごまるさん、かわいく模様替えしてくれまして

ありがとう❣

まだまだ作らせていただく気持ちばりばり

ありますので、もし気が向かれたら

ぽちっとして頂けたらうれしゅうございます。

noteの大海原にいても、誰かがすっと浮き輪を投げてくださって、

溺れそうになるわたしを助けてくれたこと実感しています!

ほんとうにありがとうございました!


椅子ふたつ 振り子がゆれる ゆきつもどりつ
春の夜の ひとりびとりの 雨うつ窓に



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