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ぼくたちだけの言葉。#ショートショート

ぼくが生き別れの弟と出会ったのは

御座という町。

別名、子ども王国。

ちまたではピーパンシティと呼ばれてる。

ピーターパンの略語だ。

子供しかいない。

親もいないし先生もいない。

子ども天国。

それはあの日、「ギョーザハピネス」で

たらふくギョーザを食してしまった

罰なのだ。

それは天才餃子パティシエの作った

特別な一皿だった。

ニラもキャベツもひき肉もニンニクも入って

ないのに、リピーターが続出する。

ある日、隣の席には小さい頃に生き別れた

豪がいた。

店の看板をみてみる。

餃子は「交子(ジャオズ)」。
子が交わるという
意味もあります。以上店主。

子と子が交わるつまり出会える

という意味だと豪が言う。

この餃子を食べたものは、ふしぎな言語で

喋るようになる。

言語学者もまだ解明してないぐらいの

音楽のような言葉。

その言葉を理解できるのはこの店で

餃子食べた仲間たちだけ。

餃子語がわかるバイリンガルだけにしか

理解されない幸せな会話が

店の中を夜通し飛び交っていたとさ。

(409字)


🔷毎週土曜日は、こちらの毎週ショートショートnoteに
参加しています。お題は、「餃子バイリンガル」です。

🔷そしてななんと。
こちら⇧の記事の中で田原にかさんの素敵な文章でわたくし
ゼロ紙が紹介されております。

🔷ショートショート、ちびちびと書いてきてよかったです!
すごい落ち込んでいた時にこの記事に出会えたので、勇気百
倍でました。また頑張ってマニアしかやらんのとちゃうのク
レージーなお題のショートショートに、チャレンジしてゆき
たいです。かにさんありがとうございました~🥟(*´▽`*)🥟



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