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公なき個はただのエゴ、小林よしのり「戦争論」


公なき個はただのエゴ、小林よしのり「戦争論」

日本で「個の確立」とカッコよく言ってたスローガンは個を支えるべきものを見失っていたために「エゴの確立」にしかならず単なる「独立心」すら育たなかったのだ

第20章公と個
本書より

本書は、戦争にとどまらない論点も提示する。「公と個」という論点だ。

ボクにとっての公とはなんだろうか?

昔は、国をしょってたつ人材になってやる!・・・などといきまいていたが、はたして、そんな人材になれたのか??

それは、ボクじゃなくて、周りの人の決めることだからあえて言わない。

しかし、もはや、ボク個人にとってみれば、「公=国」ではない。

やはり、「家柄」だろうか。だいぶ、小さくなったものである。

とにかく、

公なき個は、エゴでしかない

のである。

ボクは、さきほど、「家柄」と言ったが、厳密な意味で、本当にそうかはよくわからない。

やはり、ボクにとって、個とは、エゴでしかないのかもしれない。

それは、

多くの人にとってそうだろう。

自問自答してみるといい。

自分の個がエゴじゃないと、はたして言いきれるのか?

この「公と個」の問題は、日本人にとって、大問題だと言える。

小林よしのりもそう感じているのか、

「個と公」論という本を一冊出しているくらいだ。

この本もKindle版が今安い。

ボクは、紙の古本を注文したけれど、まだ、手元に届いていない。

でも、たくさん買ったよしのり本の中でも、特にはやく読みたい本のひとつである。

思えば、


「個と公」なんて考えたこともなかった論点だった。

こんな論点があることを知っただけでも、「戦争論」を買った意義はすごくあった。

しばらく、ボーッと、

「個と公の関係ってなんなんだろうなぁ?」

なんて夢想する日々が続きそうだ。

なぜ、戦争論なのにこんな論点が出てきたのかといえば、特攻隊のはなしからだ。

特攻隊で死んでいった者たちは、公のために個をすてたのだと、よしりんは分析する。

そういうわけで、戦争論から、出てきた論点なわけだけど、

とりわけ、異様な色彩を帯びている論点といえる。

極めて現代的なのだ。

「個と公」、考えれば考えるほど、わけがわからなくなってくる。

こんな、すぐに答えのでない論点を夢想し、考えるのは、昔から、好きだ。

昔、法学部にいたころも、司法試験を受験したころも、

「法と道徳」の関係について、よく夢想していた。

今回の論点は、それに匹敵するほど、深いし、なんか、にている。

しばらく、このことだけを考えているだけで、ときが過ぎそうだ。

いかんいかん、やることをやらねばならんのに、そんなことばかり考えていては。

ボクには、割ける労力と時間がないのだ・・・。

でも、たぶん、かんがえちゃうんだろうな(笑)

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