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シノハラ

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#期待

「当然だろ」人の「ありがとう」は有難味がない

(ありがとう、を言うようにしても自分のために周囲が動いてくれることがないので面倒くさくなったという意見に対し)
面白いことに、「魂胆」って相手に伝わるようで。
2人の対照的な学生がいました。二人とも「ありがとう」をきちんと言えるのですけど、周囲がますます世話を焼きたくなる学生と、こいつの世話なんか二度としたくない、と思われてしまう学生と。実に両極端の反応に分かれました。私は興味深く観察。
すると、

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「当然だろ」人と「ありがとう」人

結婚する前、弟の個展に行くとギャラリーの主人(女性)が手招きしたのでそばに行くと、「あの人と結婚するの?」と聞かれた。私がうなづくと「女はね、ありがとうと言われるとどこまでも頑張れる生き物なの。だから当たり前と思わずにありがとう、って言わなきゃダメよ」とアドバイスを頂いた。

これは大事なアドバイスだと思い、結婚してからも「ありがとう」を連発した。実際、ありがたかった。それまで一人暮らしで洗濯から

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減点思考と加点思考

子育てする上で、「減点思考」か「加点思考」かで、子どものやる気は大きく違ってくるように思う。
「宿題を毎日やるのは当たり前」「勉強してよい成績をおさめてほしい」と親が期待すると、減点思考になりやすい。宿題をやらない日があれば、それは「毎日やる」姿からしたら、減点になってしまう。

100点満点の姿からどれだけかけ離れていくか、という減点思考だと、子どもはひどくやる気をなくす。100点満点の姿を維持

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期待する「信じる」から、任せる・委ねる「信じる」へ

私の名前は「信」だが、これまでも「特に信じているものはない」と述べてきた。「信じる」は、例えば「信じていたのに裏切られた」というフレーズに現れているように、「私の期待通りに動かなければ許さない」という意味になることがあるからだ。

こうした「信じる」は、ほぼほぼ「期待する」という言葉に置き換え可能。そして「期待」されると人間は気が重くなる。期待とは裏腹の行動を取りたくなる。アマノジャクになる。「期

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