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ケニアの大学のコーヒーの研究所


今回は、ケニアの大学のコーヒー研究所をご紹介します。

世界的なシングルオリジンコーヒーが多く存在し、世界がケニアをコーヒー大国と認めている理由の一端がこの大学の取り組みでもあるのです。


(食品生物資源技術研究所)(デダン・キマティ工科大学)

こちらの大学兼研究所では、以下のプログラムを学生に提供しています。
※コーヒーを含む食品化学に関する事を高度に学び、専門家の育成です。

(i) 食品科学と技術の博士号
(ii)食品科学と技術における修士号
(iii)食品科学と技術におけるB.S.学位
(iv) 栄養学および食餌学の学位(B.S.C.)、
(vi) 食品科学技術のディプロマ (v) コーヒー技術と品質管理の証明書/ディプロマ。

DeKUT Coffee Technology Center


Dr. Eddy Owaga

コーヒー技術センターの使命は、コーヒーのバリューチェーンにおける学術、研究、技術移転の目標を実行することです。DeKUTコーヒー農場は、684エーカーのコーヒー、酪農、耕作地の混合農場である。農園の約302エーカーがコーヒーの栽培地となっており、主な品種はSL28で、バティアンとルイル11が数本植えられています。

DeKUTコーヒー技術センターの戦略的なテーマ別活動は、以下の目標を達成することを目的としています。

i) コーヒー生産量の向上
DeKUTコーヒー苗床は、2016年5月から2017年6月にかけて、約45,965本の高品質なコーヒー苗木を手頃な価格で農家に配布しました。

ii) コーヒーの品質と価格の改善
当センターは、農家と協同組合に対して、手頃な料金で専門家によるコーヒーのカッピングテイスティング施設を提供し、品質に関するアドバイスを行うことに成功しました。300以上のサンプルが分析され、農家に適切な情報が提供されました。また、展示会や農業ショーへの参加を通じて、いくつかのコミュニティコーヒー普及サービスにも参加しています。

ビジョン2030の旗艦プロジェクトの一環として、DeKUTは、コーヒーのバリューチェーン開発に関する関係者の付加価値と能力開発のために、コーヒーパイロットパッケージングプラントを取得しました。センターはまた、オタヤコーヒー協同組合などのカスタマイズされた短期コースを通じて、コーヒー技術や品質管理のベストプラクティスについて農民や協同組合管理委員会を訓練してきました。スタッフと学生は、品質と価格の向上に向けたコーヒーのバリューチェーンに沿ったベストプラクティスに関する採用研究とイノベーションを継続的に行っています。研究成果の中には、カビ汚染の防止による安全性確保に関する意識の向上や、収穫期のピーク時の発酵技術の改良などがあります。

iii) ケニアコーヒーセクターの専門家の技術能力の向上
当センターは、コーヒー技術および品質管理プログラムにおける認定証/ディプロマの実施を監督しています。これらのプログラムの主な目的は、コーヒーのバリューチェーンにおけるベストプラクティスの適切な知識と技術を習得することで、コーヒー局を含むステークホルダーとの協力により開発されました。

iv)コーヒーセクターにおける自営業とジェンダー平等のための若者のエンパワーメント強化

コーヒー技術・品質管理プログラムは、KCSEを卒業した人や、すでにコーヒー部門で働いている人を対象としています。コーヒー技術における中核的な技術スキルに加え、学習者は以下を含む他のスキルにも触れることができます: 起業家精神、コミュニケーションスキル、情報通信技術、経営理念などです。

v)コーヒー廃棄物管理の改善による環境保護

当センターは、コーヒー廃棄物管理の改善に関する意識改革に取り組み、さらにフェアトレードのブランド化など、より収入の高いニッチな専門市場との連携を図っています。また、センターのスタッフや学生は、食品・医薬品への再利用を目的とした粘液からのペクチン抽出やその他のコーヒー廃棄物副産物の研究を通じて、コーヒー廃棄物の活用に関する革新的な取り組みにも積極的に関与しています。

vi)環境保全に貢献するため、コーヒーの湿式処理にエコパルパーを採用するなど、水資源管理の改善促進に力を入れている。

vii) コーヒーツーリズムモデル - センターは、苗床からカッピングまでのコーヒーバリューチェーンを網羅するコーヒーツーリズムモデルの試験運用に成功しました。約200人の国内外の訪問者が、DeKUTで苗木の繁殖からカッピングまでのコーヒーバリューチェーンを通じて案内されました。


以上、
ケニアが国をあげて、世界に通用するコーヒーのプロの人材を育成しているのが分かります。

☆番外編で少しだけ
Dr. Eddy Owagaは、私、Ogawa(小川)ではありません。
私も「これは私??ちがう、、ちがう。。。」と、心の中で思いました。。


Jowam Coffee Traders Co.Ltd
会社概要はホームページにてご確認ください。
【日本・中国アジア担当】
小川鉄男 contact@jowamcoffee.co.jp







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