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Bran-Co渡辺
2020年3月22日 15:30
押し入れの掃除をしていたら、昔つらつら書いていたノートが出てきた。それは高校から大学にかけて使っていたもので、日記だったり、エッセイだったり、小説だったり、ただの散文だったりする、ただ「書きたいと思ったことを書く」だけのノートである。今ではパソコンを使っているが、昔はシャープペンシルでびっしり書く方が好きで、ただただ熱心にノートに向かっていた。最近めっきりしていなかったので、懐かしくてパラ
2020年3月17日 23:13
「おかあさん、ろけっとにのろう」4歳の娘が生み出す世界は、いつも唐突だ。「ロケット?」「こっち、こっち」通称「ふとんのへや」と呼ばれている、その名そのまま布団が敷いてある部屋に連れて行かれる。「はーい、ろけっとはっしゃしますー。はいってくださーい」娘が羽毛布団に潜り込み、手の先だけぴこぴこ出して私を誘う。枕元には、ノベルティでもらったキーホルダーと、洗濯ばさみと、クレーンで取
2020年3月11日 10:30
今、宮本輝のエッセイ「二十歳の火影」を読んでいる。こどもたちが休校のさなか、私は「よし、本を10冊読もう」と決め、とりあえず近くの本屋で目についた本10冊を大人買いしてきた。そのうちの一冊が「二十歳の火影」である。なぜこれを選んだかというと、ぱらぱらとめくったときに「私と富山」という章が目に入ったからだ。幼少期、宮本輝氏が富山に住んでいたことは何となく知っていたが、彼の目から見て富山は