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考え事のまとめ

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考え事として書き溜めた記事のバックナンバーです。
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#学校

考え事#52 時間の複利機能

考え事#52 時間の複利機能

昨日に引き続き、今日も仕事で意識していることを。

タイムマネジメント仕事をしている中で、面倒な作業が発生することは多々ある。

僕は特に、細かいことをチェックしたり、PCで細々したデータをコピペしたりする作業がものすごく嫌いだ。

単純作業系の仕事も、やりながら途中で別な仕事が降ってくるような環境(学校はこれがものすごく多い)だとミスしやすいことが過去の経験統計的にわかっている。

だから、なる

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考え事#50 主体と主体性

考え事#50 主体と主体性

自己や自我、フレームという概念についてだいぶ書いてきたおかげで、さまざまな物事についての認識が改まってきた。

今回は、主体とか主体性について、以前より解像度が上がったと感じる内容を述べたい。

「主体性」と「主体的」の曖昧性まずは主体的、主体性という2語について辞書で意味を確認してみる。

教育の分野では特に、前回の学習指導要領にて大々的に掲げられた「主体的・対話的で深い学び」という考え方から、

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考え事#33 人生100年時代の通過儀礼

考え事#33 人生100年時代の通過儀礼

前回、通過儀礼について書いた。

今回はこれを、人生100年時代と言われている我々に当てはめて考えてみよう。

工業化社会が成立した頃の状況でいえば、
15歳→義務教育
16-22歳→中等教育+高等教育または職業人見習い
22-30歳→職業人見習いまたは一人前の職業人
30-50歳→一人前の職業人
50-60歳→ベテラン、若手育成者
60歳以降→隠居生活、ご意見役など

みたいなロールモデルを描け

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考え事#24 諦念という病

考え事#24 諦念という病

今回は、2023年の1月に下書きして放っておいた内容をまとめて書いてみる。

3ヶ月前の書き出しは、こんな感じだ。

いや、いつも髪ボサボサなんですけどね。
1月末といえば、学校に残っている期間があと2ヶ月、というタイミング。自分にとってこの下に続く、諦めとか諦念というものがかなり大きなキーワードなのだなぁ。と改めて感じる。

10年間からずっと感じ続けた諦めの空気について学校という場に対して、皆

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考え事#23 教師という職業について

考え事#23 教師という職業について

こんばんは。
先日Twitterでは発信させていただきましたが、この2023年3月31日をもって、10年間働いてきた公立高校での教員を辞めることになりました。

次のお仕事は土日が勤務日のため、気持ちの切り替えのために最後の3日間はお休みをいただき、気持ちの切り替えのために人生初のデジタルデトックスをしようと思っています。

本当はじっくり考えて書きたい内容ではあるのですが、とにかく今の心境をアウ

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考え事#21 尖った人が認識すべきこと

考え事#21 尖った人が認識すべきこと

2023年2月7日、京都市立葵小学校の研究発表会に参加させていただいた。葵小学校では、小学生がなんと、ゼミ活動をしている。単純に、衝撃を受けた。とにかく時代の先を行っている小学校だ。ご存知無い方は是非HPをご覧いただきたい。
京都市立葵小学校 (city.kyoto.jp)

参加者の大人は、小学校の先生や大学の先生、一般企業の方も含めて総勢170名超。1つの公立小学校にこれだけの人たちが集まると

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考え事#14 教育はお金じゃない。

考え事#14 教育はお金じゃない。

僕が教員になった頃、よく職場の先輩が言っていた言葉だ。
どうやら教育はお金じゃないらしい。

この言葉に僕は基本的には賛成だ。

人間が人間らしく豊かな人生を歩むには、それ相応の環境が必要で、その環境下で行われている営みを教育と呼ぶのだと思う。

実際、僕は今、いろんな経験をしてきたおかげで、豊かかどうかはわからないけれど、人間として人間らしい人生を歩んでいると思う。

そんな教育というものが、お

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考え事#13原体験と理想と課題

考え事#13原体験と理想と課題

最近、FB「反転授業の研究」グループ周辺で、本当に色々なオンラインミーティングに参加させていただいています。オンライン上で初めてお会いする方から色々な世界の話を聞かせてもらって、刺激を受け続けています。インプットとアウトプットが同時に起こるような感覚になにか名前をつけたい、、という欲があるのですが、それは次回にでも書くとして、今日はタイトルの内容をちょっと深めていきたいと思います。

そうですね、

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考え事#12 アウトプットは余白から

考え事#12 アウトプットは余白から

こんばんは。お久しぶりです。
学校は先週から夏休みに入りました。
最後の記事を書いたのが5月の頭だったので、あれから緊急事態宣言に伴う分散登校や、勤務校でのPCの配布など、色んなことに追われていました。自己を見失って自我に集中すると視野が狭くなります。良くないなぁと思います。

今日はタイトルの通りの内容をだらだら書こうかなと思います。

組織に最適化した自分を自我と呼ぶという話。ちょっと前の記事

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考え事#11 怒りの再定義

考え事#11 怒りの再定義

2つ前の記事で自分の怒りについて触れました。怒りというのはややこしい感情ですね。僕自身、怒りは理性の対局にあり、現代社会の秩序を維持するためには抑圧すべき感情だと教育されてきました。今回はこの「怒り」という感情について考察してみたいと思います。

僕自身の感じる怒りという感情について僕はもともと、あまり心の広い人間ではないのです。そもそも心が狭いとか広いとかよくわからないし、心の広い人というのはた

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考え事#10 学校とはなにか

考え事#10 学校とはなにか

日本の教育はだめだ。という意見によく出会う。とても真っ当な意見だと個人的には思う。もちろん、現在の学校の全否定ではなくダメな部分が変わらないことがダメだという点に留意していただきつつ、読み進めて下さい。

そもそも学校ってなに?この問いに正面から答えられる人は何人いるのでしょうか。あなたはなんと答えますか?僕はこの問いにまっすぐ答えるのが無理かなぁと思ってしまうのです。そこで、建設的に議論するには

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