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健康に関連して-歳をとると一年が短く感じる

 体内時計の仕組み
 福岡伸一先生(青山学院大学-分子生物学)の話
(タイトル画は福岡先生提唱の「生命とは動的平衡にある流れ である」のモーション・アイデンティティのひとコマ)
 
 私は最近、福岡伸一先生の著書「動的平衡-生命はなぜそこに宿るのか」を読みました。
その中に「体内時計」の仕組みP45の項が有り、人間はなぜ歳をとると一年間が早く過ぎるように感じるか説明されています。
 
引用始め
 自分の時間感覚は「体内時計」に頼るしかない――生物の体内時計の正確な分子メカニズムは未だに完全には解明されていない。しかし細胞分裂のタイミングや分化プログラムなどの時間経過は、すべてタンパク質の分解と合成のサイクルによってコントロールされていることがわかっている。つまりタンパク質の新陳代謝速度が、体内時計の秒針なのである。
 
 そしてもう一つの厳然たる事実は、私たちの新陳代謝速度が加齢とともに確実に遅くなるということである。
つまり体内時計は徐々にゆっくりと廻ることになる。
 ――自己の体内時計の運針が徐々に遅くなっていることに気づかない――タンパク質の代謝回転が遅くなり、その結果一年の感じ方は徐々に長くなっていく、にもかかわらず実際の物理的時間はいつでも同じスピードで過ぎて行く。
引用終了
 つまり、物理的な時間の流れは一定であるが、歳をとると体内時計の時間はゆっくり流れて、物理的な時間とは相対的に自分の時間感覚は早くなると言う事だと思います。  以下に概念図を添付します。

体内時計の概念説明図

         終わり
健康等に興味があられる方は

こちらへメール下さい。  kiyoshi.5028@gmail.com

上は、動的平衡のアニメーションです。枠内クリックで開きます



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