鉄道会社と書店の「QR事情」
従来型の紙の切符のことを「磁気乗車券」と呼ぶらしいです。交通系ICカードのことではなく。
↑によると、磁気乗車券に対応する自動改札機の機械駆動部は非常に複雑で、メンテナンスコストが鉄道会社の負担になっているとのこと。たしかに切符が中に詰まり、開けられている光景をしばしば目にします。というか、子どもの頃に私もやらかしました。スイマセン。携帯電話のない時代だったせいか、手持無沙汰だとつい切符を曲げてしまい。。。
この取り組みが実現すれば、WEBで購入した乗車券のQRコードをスマートフォンの画面に表示し、改札機のタッチ部にかざすだけで通れるようになります。
駅ではQRを印刷した紙の切符を、これまでと同じ券売機で買う。改札機へ通すか上にかざすかの違いなので、高齢者の方にもわかりやすいはず。沖縄の「ゆいレール」がこのやり方を採用しているようです。
コストを下げるためのQR導入。一方、私の働く書店業界では、キャッシュレス決済の手数料がお店の負担になっているという話題が出ています。
QR決済が便利なのは間違いないです。図書カードにしても、従来型は磁気エラーで使えないケースがありましたし、機械に詰まることもゼロではなかったので(余談ですが、紙に印刷された図書カードNEXTのQRをスマートフォンのカメラで撮影し、レジで使うのは推奨しません。機械が読み取ってくれない可能性が高いです)。
ただ、何度も書いていますが本は利益率が低い(約2割)商品です。だからといってキャッシュレスで買えないようにするのは現実的ではないし、お客さんに申し訳ない。その辺りも含めて、いまの時代に則した改革が求められます。何か策はないかな。各書店のポイントカードの付与率を現金払いの時だけ高くするのはどうでしょう? 技術的に難しい?
ちょっと考えてみます。