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「対世間」と「プロ」スポーツの矜持

賛同します。東京五輪も「上限1万人」なんだから、文句を言われる筋合いはありません。ぜひテレビや動画で見られるようにして欲しい。

構図としては昨年話題になった麻雀の「黒川杯」と似ています。「レートが点ピン(1000点を100円で換算)ならセーフなんですよね?」と。無論コロナ禍の大幅な収入減を補うための決断と政府への抗議活動では背景が異なるわけですが。

新日本プロレスも延期になっていた東京ドーム大会を五輪期間中の7月25日におこないます。こちらもできたらゴールデンタイムで放送して欲しい。特にメインイベントでおこなわれるIWGP世界ヘビー級王座戦「鷹木信悟 vs 飯伏幸太」はプロレスを知らない人が見ても凄さと面白さを実感できる一戦。間違いなく元気をもらえます。

「はつらつおじさん」と呼ばれる鷹木選手のハイテンションでパワフルな暴れっぷりと「ゴールデンスター」飯伏選手が繰り出す鋭い打撃と華やかな飛び技。彼らのケミストリーが生む極上のパフォーマンスは、決してオリンピアンたちのそれに引けを取らないはず。

元々プロレスには「対世間」というテーマがあります。八百長だのショーだのと散々馬鹿にされてきた歴史をいかに覆すかという悲願が。アントニオ猪木さんが異種格闘技戦でモハメド・アリをはじめとする世界的な強豪と戦うようになった理由のひとつもそれでした。

かつて全日本プロレスで三沢光晴選手や川田利明選手、小橋建太選手らが見せたハイレベルで危険な攻防にも「俺たちの仕事をちゃんと認めてくれ」という切実な声が含まれていました。三沢さんは実際に「できない奴がプロレスを馬鹿にするな」というコメントも残しています。

今回のプロ野球の練習試合と新日本プロレス・東京ドーム大会の開催から「俺たちのやってることは不要不急なんかじゃない」「俺たちはこれで飯を食ってるし、これに人生を懸けてるんだ」という誇りとメッセージを感じました。きっと他のジャンル(飲食店や観光業界、娯楽業界など)で苦しんでいるプロたちの励みになるはず。

いまこそ「プロ」スポーツの力と矜持を、世間に知らしめるチャンスではないでしょうか?

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