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「コラボ」よりも「心の交流」

「文豪FACE COVER」シリーズに続く第2弾が始まりました。

神保町にはカレーの美味しいお店がたくさんあります。私がよく足を運ぶのは↓です。クロックムッシュやシフォンケーキ、シュークリーム、香りを堪能できるコーヒーも絶品。

今回ブックカバーになった3つのお店には、まだ行ったことがありません。エチオピアの「エビ・野菜カレー」が気になって仕方ない。「本の街・神保町」に通う楽しみがまたひとつ増えました。

私が働いている書店では、同じ商業施設内でおこなわれる催事にマッチする本を目立つ場所に展開する、というのをよくやっています。ただこれは(言葉は悪いですが)こちらが勝手に便乗しているだけで、双方向的な交流ではありません。本屋に来てくれたお客さんがイベントの存在を知るという広告効果は期待できるでしょうけど。

以前の職場では、お店の近くにある企業へ配達をしていました。雑誌が主ですが、注文を受けた書籍をお持ちすることも度々ありました。真夏や真冬で量が多いとけっこうハードです。パンパンに膨らんだ大きな紙袋を両手に提げ、何度か往復することになります。

当時は「アナログだなあ」「マガジンエキスプレスを使えば直接配送してもらえるのに」と億劫がっていました。でもいま考えると、逆に斬新な気がします。

表参道の「山陽堂書店」だと記憶していますが、向田邦子さんの邸宅へ本を配達をしていたと何かの記事で読みました。「コーヒー飲んでいかない?」と誘ってもらえることもあったとか。そういうのいいですよね。私も配達先の方からお菓子をいただいたことがあります。

「地域密着の企業間コラボ」なんて書くと仰々しい。しかし軸になるのはちょっとした心の交流。その積み重ねが意外な未来へ繋がるかもしれない。

本屋にできること、まだまだ探していきます。

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