見出し画像

ハードボイルド書店員の「オンライン書店放浪記」

休みの日はよくリアル書店に行きます。

勉強のためではありません。楽しいからです。

出かける時間が取れないときは、オンライン書店のラインナップを眺めます。購入することもあります。

定期的にチェックしているのは表参道の「青山ブックセンター」と篠崎の「読書のすすめ」、そして荻窪の「本屋Title」です。

気になった本を一冊ずつ紹介させてください。

「書店員歴30年、千葉県佐倉市・志津の地で10年店長を務める著者が奮闘する日々の記録」とのこと。

同じリアル店舗で働く書店員であっても、全体を統括する責任者と末端の従業員とでは見える景色が異なるはず。店の規模によっても変わってきます(一般に大きい店の店長はレジにあまり入らず、担当する棚を持っていないケースもある)。その辺りの葛藤を覗かせていただけるのならぜひ、と思いました。

9冊限定とのこと。

故・野村克也さんは、刻一刻と状況の変わるプロ野球の試合で「判断は頭。決断は腹」「決めたら迷わない」を実践しました。雀鬼・桜井章一さんも切る牌を1秒で決めていました。彼らの教えを日常へ落とし込み、アレンジしつつ行動に取り入れたおかげで私も決断自体は早い方です。ただ、逡巡プロセスの妥当性に満足していません。

著者は15年間もチェス世界王者のタイトルを保持していたそうです。厳しい戦いの過程で培われた「最高の判断を下すための考え方」に触れたい。

初めて目にする出版社です。こういう本と即出会えるのが「独立系書店」のストロングポイントでしょう。

「どの立場からであれ、個人が自分の頭で考えることが、その人の生を回復させる」この紹介文に惹かれました。組織の論理、会社員のしがらみ、生活を守ることが最優先にならざるを得ない実情。すべて飲み込んだうえでできることがある。それが「自分の頭で考えること」。この基本姿勢は忘れたくないです。

実店舗と併せてご活用くださいませ。

この記事が参加している募集

推薦図書

習慣にしていること

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!