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「書店」≒「美容室」「ビール」「かりんとう」

面白いですね。

書店の敷地内にコインランドリーや美容室、高級化粧品売り場やエステコーナーまであるそうです。

下北沢の「B&B」を思い出しました。

何年か前に「ビールを飲める本屋」である同店の存在を知り、かなり驚きました。そんなアイデアがあるのかと。「幅広いジャンルの本を、一点ずつ選んで取り揃えています」というスタイリッシュなコンセプトにも最先端を感じました。

でもいまやコンビニも大規模な書籍コーナーを展開するご時世ですし、カフェや軽食レストランを併設するのも当たり前。書店でコーヒーやビールが飲めるのなら、髪を切ってもらったりマッサージを受けたりしても不思議ではないのかもしれません。

そういえば「B&B」が入っている下北沢の商業施設「BONUS TRACK」には、「発酵文化人類学」「日本発酵紀行」などの著書で知られる小倉ヒラクさんのお店「発酵デパートメント」もあります。何度か買いに行ったのですが、青山ブックセンターの選書した本がDIYっぽい棚に充実していました。

味噌やかりんとう、天然酵母パンと一緒に、それらと関連性がなくもない(ゆるい繋がりを持った)良書を吟味できる。実に贅沢な空間。近々また足を運びます。

私は頑固な人間です。「紙の本を売ること」に固執しています。選りすぐった良書をお客様にお届けしたい。ただそれはそれとして、いくらか頭を柔らかくする必要性を感じているのも事実なのです。

専門学校時代、ある先生に「これからは歌って踊れる作家を目指しな」と言われたのを思い出しました。

「紙の本」の目利きを「本とゆるく繋がってる完全な別ジャンル」とふんわり共存&融合させる。書店が閉塞した状況を打ち破るヒントは、その辺りに潜んでいるのかもしれません。

ヒラクさんの新しい本を読みながら考えてみます。

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