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「雑誌」と「書籍」の見分け方

「KAMINOGEって雑誌の新刊、入ってますか?」

こんなお問い合わせを受けました。プロレスファンとしては大歓迎。とても嬉しいです。

ただ。

ちょっとした「全国書店員あるある」だと思っていますが「KAMINOGE」は雑誌ではありません。書籍なのです。

とはいえ、たしかに紛らわしい。ウィキペディアにも「一見、雑誌のようであるが、雑誌コードを取得していない書籍である」と書かれているほど。

このパターン、実はけっこうあります。他に有名なのは幻冬舎が出している「BARFOUT! (バァフアウト!)」とか。

これも書籍なのです。

新人の書店員だと「雑誌」で検索してヒットせず大慌て、なんて事態がしばしば起こります。そういう際は、お手数ではございますが「雑誌っぽいけど書籍です」とお伝えいただけると助かります。

「じゃあ雑誌と書籍ってどこで見分けるの?」となりますよね。簡単です。裏表紙を見てバーコードが1段だったら雑誌。2段で雑誌コードが付いているものはムック、ないものは書籍です。

あと「雑誌扱いのコミック」もあります。やはり2段バーコードで雑誌コードが印刷されています。これは雑誌と同じで発売日厳守。たとえ前日午後に入ってきてもすぐには出せない。一方、雑誌コードのない書籍扱いのコミックは入荷したら即販売できるのです。

↑によると、雑誌扱いにしたおかげで書籍を置かない小さい本屋や書店以外の小売業まで販路が広がったそうです。勉強になりました。ちなみにこのシステムの元祖は講談社とのこと。心の底から感服します。素晴らしいアイデアです。

最後に「KAMINOGE」最新号の表紙を紹介させてください。

中邑真輔!!! 

早売り店ではすでに棚に並んでいる模様。私は職場の売り上げに貢献するため、入荷するまで待っています。アマゾンによると10月5日ごろが正規の発売日みたいです。早く入るといいなあ。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!