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「名もなき書店員」から「某レスラー」への提案

興味深いチームです。

リドルと中邑選手はいずれもMMAのキャリアがあります。並外れた身体能力とガチの格闘技術、いい意味でずれた感覚、そして言葉なしで会場を熱くさせる普遍的な華も共通項です。

中邑選手がWWEへ移籍して6年が過ぎました。最初の頃は「元・新日本プロレス」の看板でプッシュされていた部分も感じましたが、ここ数年は違います。言葉の通じぬ異国で己の居場所を築き上げた事実にただただ敬服。

新日本といえば、所属の某レスラーが会社と激しく対立しています。プロレスを辞めてしまうのではと心配されるほどに。

もし彼に現役を続ける意欲があるのなら(心からそう願います)、そして新日本から気持ちが離れてしまったのなら、もう一度WWEに挑んでほしいです。いまの中邑選手と彼が組む、もしくは戦う。想像しただけで心臓がバクバクします。世界中が熱狂するでしょう。彼もまた言葉を要さぬ稀有な選手なのです。

試合前後のコメントやSNSの発信は期待感を煽り、ファンを会場へ導くための大事な広報活動です。書店業界が「いい本を置けばお客さんが買いに来てくれる」時代ではないように、プロレス界も「いい試合をすればチケットが売れる」状況ではないはずだから。

でもだからこそ、そういうものに頼らずに人を呼べる本屋やレスラーに憧れます。たとえば「山陽堂書店」や「リーディン・ライティン」。予備知識がなくても、一度目にしたらクセになる。また来たいと思ってしまう。私もそういう棚作りを目指しています。

人生は面倒臭いことのオンパレード。しかし真理はシンプルです。書店員は「いい本」を、プロレスラーは「いい試合」を売って社会に貢献する。まずそこ。いや、ほぼすべてそれのはず。では実行に何が必要か。何が不要か。そもそも己にとって真に大切なものとは。

余分な言葉から離れ、内なる原点と本心を見つめてみませんか? 復帰待ってます。

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