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【広報日記】 ずっと自己紹介している。

noteをはじめて2ヶ月が経過しました。
自分の思いや考えいていること
やっぱり文章にするのも好きだし、
楽しいなと思う。

しかし、これを読む人のことを
どこか遠くに置いてきてしまい、
自分から見たもの、見ているもの
ばかり書いてしまうところがある。 

つまらなくないかな、とか
時々不安になったり、心配したり。

面白いとか、ためになるとか、たぶん
そういうのは少ないとおもいます。

けれど、わたしは自分の内側にある
それらをこうして言葉にして綴りたいのです。


ずっと自己紹介している。

書くことで、見えるようになる。


先月読んだ本のなかに書かれていた言葉で、

「ずっと自己紹介をしている」

と書かれているのを読んだとき、
私も似たような感覚があるなと思った。

自分が今、見ているもの、感じていること、
大切にしていること、
そういうのをいちいち確かめたいひと。

今、自分はどこにいるのか、と
時々立ち止まって気づきたいひと。

大切なものをちゃんと自分で分かっていて
自分の腕のなかで温め続けたいひと。

そして、もう要らないなぁとおもったものを
すっーと手放したいひと。

それが、わたし。


ことばを求めている。

読み、書き、思いを巡らせる

わたしを知るのに必要なのは「ことば」
その「ことば」が欲しくて、
わたしが「わたし」と出会いたくて、
今日も「本」を読んでいる。

数年前のある日。
立ち寄った本屋をうろうろ歩いていたら
たまたま帯文に目が留まり、
その本を手に取って数ページ読んだ。

そのなかに書かれていた言葉に
衝撃を受けたことを
今でも鮮明に記憶している。

どこの本屋で、その本が
どこに置かれていたのかさえも
今でもはっきりと覚えている。

『死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教でもなくて、言葉である。』

不滅の哲学 池田晶子 P6


ここの文章が、私には光って見えた。
あぁ、やっぱりそうなんだ、  
言葉なんだ、と確信した瞬間。  
これが、私にとって
大きな出会いとなった。

それから益々、ことばを求めた。
そして一冊の「詩集」と出会うことになる。

詩と出会ってから
ことばを通してまた深く
自分と繋がりはじめた。

--


月日は流れて。
『不滅の哲学 池田晶子』を「今だね」と思い
購入し読み終えた。
後半のページにあるふたつの文章を引用する。

『精神の糧、というのが比喩ではない。食物だけが「糧」なのではない。言葉もまた、「糧」になる。栄養素が、見えないところで心身の傷を修復しているように、コトバも私たちの心に寄り添い、日々の傷を癒している。』

P224

言葉を、「糧」であるコトバとするために、私たちは「読み」「書き」「考え」「感じ」なくてはならない。食べることが、食物を心身に有用な栄養素へと転換させるように、「読む」こと、「書き」「考え」「感じ」ることが、言葉をコトバに変じる。

P224

本を読むことで、ことばと出会う。
心の傷をも癒すことばを。

普段話している言葉や、耳にす言葉
目にしている言葉ではない。

もっと心の奥深くにいる 
自分と出会うための「ことば」を。

本を読むこと、日記を書くこと、   
そこから、思い巡らせること。

これからも
丁寧に繰り返していく。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!またお会いしましょう。

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