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正社員にならないか【スパ・リブール ヨコハマ@神奈川県】(1/2)

 フリーランスとして複数の会社と仕事をしていると、僕のことを気に入ってくださった経営者や担当者から「うちの会社に来ませんか?」と正社員としてのオファーをいただくことがある。これ自体は大変光栄であり喜ばしいことでもあるのだけれど、それでも僕は毎回断ってしまう。
 これはあくまで持論ではあるけれど、労働者側から見た「正社員とフリーランスの違い」は、本質的には労働環境や福利厚生、教育体制といった仕組みの部分にあるわけではない。そうではなく、建前上は正社員というのは「その会社のビジョンに共感し、その実現のために働く人材」のことで、要するに目的の実現を共に目指す存在だ。一方、フリーランスとは「特定のプロジェクトを成功へと導く人材」のことで、目的というよりもむしろ目標達成を共に目指す存在である。そこにビジョンへの共感は必要ない。

 それでいうと、大小いくつかの会社で正社員と業務委託のどちらも経験した上で気づいた僕自身の価値観としては、僕は他人の夢やビジョンを自分事化する意思が弱く、どうも「自分は自分、他人は他人」というふうに考える癖があるのだ。したがって、どちらかというと仕事においては「僕自分がやりたいこと、やれる範囲のことで誰かの役に立ちたい」という気持ちのほうが強いのである。
 もちろん他人の夢やビジョンに対して共感を持てないわけでも、応援したくないわけでも無いのだけれど、あくまでそれはその人の意思であって、僕がその実現のために自分の時間を使うことは「ちょっと違う」と思ってしまうのだ。そんな僕が、ありがたく正社員として働かせてもらったとて、それはそれで相手に失礼なのではないかと思ってしまい、それであれば別の組織の人間として僕は僕のために自分のスキルを切り売りすることで生きがいややりがいを見出し、結果的に相手の役に立つことができたほうが精神衛生上よろしい気がしている。
 そもそも、僕は働く時間や場所を他人に決められることが性格的に受け付けられないのである。その点、フリーランスは基本的にいつどこで仕事をしようが、クライアントと取り交わした契約を守って成果にコミットできていれば誰からも文句を言われない。僕の場合は1日の集中力に限界があるので、「週7連勤」であるし「週休7日」でもあるのだが、このスタイルが自分には合っている。仕事はやる気になったらやるし、やる気が起きなければ休む。これに曜日なんてものは関係ない。ただ、納期だけは必ず守ることが僕の信条だ。

 そんな僕は今日も、平日に思い立ってスーパー銭湯で過ごすことにした。8月16日(火)の神奈川県には、夏らしく気持ちのいい青空が広がっていた。

ーー後編に続く

(written by ナオト:@bocci_naoto)

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