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映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観て

8月14日「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」という映画を観た。原題は「Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)」。2014年のアメリカ映画で、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の作品だ。

キャストは、リーガン・トムソン役のマイケル・キートンマイク・シャイナー役のエドワード・ノートンサマンサ(サム)・トムソン役のエマ・ストーンなどである。

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あらすじは、
かつてスーパーヒーロー映画『バードマン』で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の日々を送る俳優リーガン・トムソンは、復活をかけてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出と主演を務める舞台には、彼のすべてが注ぎ込まれている。しかし、プレビューを前に出演俳優が大怪我を負い、降板してしまう。共演者のレズリーの紹介で、ブロードウェイの実力派俳優マイク・シャイナーを迎えたリーガンだったが、その才能はしだいに彼の脅威となっていく。疎遠だった娘サムには、リーガンの愛情は伝わらず、彼は気づかないうちに舞台の役柄に自分自身を重ねていくのだった。さらに、公私にわたり精神的に追い込まれるリーガンを、“バードマン”までが扇情し・・・彼は人気俳優だったエゴと闘い、舞台の成功と、壊れた娘との絆を取り戻せるのか?
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

カメラワークが、すごい

この映画のカメラワークがすごい。1台のカメラが追う映像なのだ。
三谷幸喜監督の映画「大空港2013」の中の一部、また、映画「カメラを止めるな」の中でも、1台のカメラが追うような手法が取られているを思い出した。ただ、それは映画作りにおける一つの手法であり、見る側にとって面白い作品でなければ何の意味もなさない。

役者の世界の裏側を見た気がする

この作品の中で感じたのは、役者の世界の裏側。映画と舞台では違うといった、厳しい評論。よく考えると、その評論家は、評論することが仕事であり、役者をやるわけではない。そのような人間の評論によって、作品や役者の価値が決められてしまうこと。ここには、大きな違和感を感じる。
実際に鑑賞するのは、多くの一般人。評論家の意見など、一般人側がいい作品だと思えば関係ない。
でも実際には、この役者の世界は、力を持った評論家のさじ加減で、いいようにも悪いようにもなる。
そして、その渦の中で役者同士「演技論」というか、なんというか、戦いがある。どの世界も大変であるが、役者の世界は大変な世界であると思った。

最後は結局・・・命を絶ったの?

主人公の男は、最後のシーンで、窓から飛び降りてしまう。
結局彼は、命を絶ったのか?それとも、幻覚か?
それは分からない。
ただ、彼自身の心の中に、映画俳優時代の栄光である「バードマン」がまだいることは確かである。
どちらとも取れるシーンなので、鑑賞者に結論をゆだねたのかもしれない。

今回の鑑賞が、2回目だったが・・・

実は、この作品を観るのは2回目。
アカデミー賞作品をもう一度見ようということで、今回選んだ。
再鑑賞して思ったのは、1回目ほどのインパクトを感じなかったことだ。
それは、こちら側(鑑賞者側)の心がの変化によるものなのか?はたまた、ほぼ10年ほど前の作品ということで、作品自体が時代から離れてしまったのたかはわからない。
映画というものは、鑑賞者のその時期の状況や、観賞時の時代背景などにも影響したりする。
不思議なものである。

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